48本目 ゴースト・ハウス/The Messengers

2007年
監督:パン兄弟
主演:クリステン・スチュワート
評価:★★

※ネタバレアリ!!

まぁ、面白くはないけどさ……。
ホラー映画は散々見てきているので「ここで出てくるんだろう」などの予想はある程度立ちます。
鳴海に限らず、多少なりとも映画が好きな人達は想像できるところでしょう。

この映画の場合は、そこそこ怖そうな(←ここ重要)シーンがいくつか用意されてはいるけれども、対して怖がることはあまりない。




定番の下りで怖がらせることの難しさ

鑑賞者は、ある程度の予測ができてしまう。これはホラージャンルだけに限った話ではないが、ホラー映画を製作する上で難しいんじゃないかと思うのは(作ったことはないから、あくまで予測。鑑賞者視点)、ドッキリさせるタイミングが既にバレているということ。

扉が勝手に開いたり、ベッドの下から手が出てきたり、洗面所で歯磨きをするために鏡扉を開けて閉じると後ろに居たり。

結局のところ「面白い」とされる作品と「つまんね」って言われる作品の差は、その”定番”までの下りをどこまで期待させるか、というポイントがまずひとつ。
もうひとつは、どこかで予測を裏切りつつも、実は以前からあるホラー映画で使われている手法と変わらない怖がらせ方をしっかり盛り込むということ。

ありきたりなままやったところで大して怖くないし、かと言って意味のわからない点で人をドッキリさせたところで、それは驚かせてくるだけであって、観客としてはただのストレスになってしまう。

アクション映画で言えば、アクション映画なのにアクションシーンが少ないと怒られる。かと言って、だらだらとしたアクションばかり見せられても面白くない。

それぞれのジャンルには、それぞれの”定番”を入れて置かなければならない。
勿論、それを裏切り続ける映画も存在し、ストーリーラインにしっかり沿いながら作られていれば傑作~秀作と呼ばれる作品になっていることは間違いないだろう。

じゃあ、これは?

なんでそのまま住み続けられるのwwwww

序盤から不気味な展開で煽るも、そこから頂点に達する恐怖は特になく、だらだらだらだら………。

確かに怖がることのできるシーンはいくつかあるが、結局エンディングが「はぁ!?」と言わざるをえない展開で終わるため、どうにも歯切れが悪い。

怨霊だらけの家に金が無いからって笑って過ごす一家はどう考えてもおかしいでしょうよwwwww
完全にイッちゃってるよ。
あ、そうか。怖がるところはここだったのだろうか。
そんなお化け屋敷に笑って住むことができる人なんて普通居ないからね。

この映画の怖さ、レビューを書きながら味わうことになるとは……。


鳴海の総評:オススメしにくい。ホラー苦手な人向け?でもやっぱエンディングはある意味怖いよ!!





「本当に見たんだから!!  --ジェス」

#鳴海の一人でキネマ
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