映画レビュー/概要

47本目 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/Gurdians of the Galaxy
2014年
監督:ジェームズ・ガン
主演:クリス・プラット


あらすじ
1988年。
母を亡くしたばかりの少年、ピーター・クイルは謎の宇宙船に連れ去られてしまう。
それから時が経ち、成長した彼はとある遺跡へと向かう。

そこで手に入れた”何か”を巡り、様々な人物が彼を襲ってくる。
一体、その”何か”とは……。


評価:★★★★
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー?聞いたことないけど。え?アルカプに出てるキャラ?あ、あのアライグマのキャラが出てる作品ね!」
※アルカプ=アルティメットマーヴルVSカプコン3という、対戦格闘アクションゲームのこと。

とまぁ、鳴海が映画を観る前までのイメージはざっとこのようなものでした。
格ゲーマーらしい一面が垣間見えるシーンですが、ほんとそれくらいの認識だったんですよ。
”アベンジャーズ”や”X-MEN”に比べて認知度が低いのは仕方がないことかなぁと思いつつも実際に見てみると、とんでもなく面白い作品でした。

SFオペラな側面を持ちつつ、アドベンチャー要素もある。
何よりキャラクター1人1人の描き方が最高すぎ。
これはジェームズ・ガンが人生を賭けて作り上げた映画、と勝手に称してもいいくらいには最高の作品です。
単作系で選ぶなら、ガーディアンズは真っ先に思い浮かぶくらいには好きな作品です。


目次
  • スター・ロード??
  • 敵役はまぁいつものアレ


  • スター・ロード??

    先述の通り、鳴海は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を特に知りませんでした。
    「誰?」と聞き返した悪役のように、ピーターのキャラというものを映画の流れに沿って知っていったわけです。
    実はこの流れこそジェームズ・ガンの手中でのたうち回って踊るくらいには術中にハマっていたように思います。

    OPでどかんと出てくるロゴと合わせて踊る主人公、そして曲。
    この流れで十分神すぎるんですけど、そこから「誰?」と聞かれ自身がスターロードだと名乗るシーン。
    これはピーター・クイルという人物を知らない人が多いからこそ尚更活きたに違いないですよね。
    だからこそ知らない我々ですらすっと飲み込みつつ、その後の展開を追いやすくなったわけです。

    それからガモーラ、ラクーン、グルート、そしてドラックスまで。
    個性豊かな面々がアホなことやりつつも、後半では涙なしには観られなくなるという喜怒哀楽詰め込みヒーロー映画。

    馬鹿らしいシーンや笑えるシーンも多いのに、最後に泣かせにくるあたりはほんとに反則だと思いますよ。えぇ。

    敵役はまぁいつものアレ

    前作、『キャプテン・アメリカ ウインターソルジャー』の悪役についてはネタバレソルジャーになってしまうのであまり深くは話せないんですが、非常に魅力的なキャラクターでした。
    悪役の中でロキを超えるということは中々難しい所業だと思いますし、それを安易にできるようになっちゃったら逆に濃すぎてどうなの?とは思ってしまうので塩梅が難しいですよね。

    今作に登場する悪役のロナンは結構いいところまで行くんですけど、倒され方のお粗末感含めてやっぱりマーベルヴィランだなぁって感じでしたね。
    そんなに嫌いじゃなんですよ?彼のことは。

    でも、今回もまた悪役が吐いて捨てられちゃったなーっていう感覚は否めません。
    インフィニティ・ストーンといえども、火で燃やされて終わりではちょっと。
    壮大な倒され方、もしくは星1つ破壊するくらいのことをやってのけてくれないと満足できなくなっちゃってるのは、『アベンジャーズ』での衝撃が根底にあるからかと思います。
    それだけ悪役への期待値が高まってしまっているのだから、またこういう悪役かよ、と思ってしまうのは仕方がないことかもしれないですし期待しすぎかもしれません。
    そうは言っても、ヒーロー映画では悪役も華。
    頭から離れなくなる、もしくは単作映画を作ってくれ!と願うくらいの悪役が観たくなってしまうのはしょうがないと鳴海は勝手に解釈しちゃってます。
    だから、もう一捻り欲しかったなーというのが結論です。

    めっちゃ書き連ねましたけど、別に嫌いじゃないですよロナンのことは(ツンデレじゃなくほんと)。





    「スターロードを知らない??  --ピーター・クイル」
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