映画レビュー/概要

823本目 貞子DX
2022年
監督:木村ひさし
主演:小芝風花

評価:★★★

イット・フォローズ形式で迫ってくる貞子怖すぎる…。

◯主人公の妹が呪いのビデオを観てしまったシーンや、いつも以上に常に追ってくる貞子に関しては恐怖度高めでいい感じの雰囲気でした。
▲死亡シーンで一回転するのギャグ過ぎない???
▲怖がりたいのに要らんキャラとセリフ回しのせいで笑わせに来ているようにしか思えない。『コワすぎ!』シリーズだったら何も思わないんですけど…。
✕王子が鬱陶しすぎて本当に邪魔。

まったく貞子と関係ないところからコメントしちゃいます。
「亀が空飛ぶやつだ」
角川映画なので、どう考えてもガメラのことだろうなぁと思ったら『ガメラ2』のビデオがビデオデッキと一緒に出てきたところでテンションが上がりました。
映画の中で一番テンション上がったシーンと言っても過言ではないかもしれません。
鳴海家も同じくVHSでガメラ2を持っていたので、懐かしさに浸ることができました。
こんなシーン入れてないで早くガメラ復活を……。
あ、いやそれはまた別の機会に。



さて、空飛ぶ亀の話はさておき本題へ。
結論から言えば、『貞子3D』シリーズと『貞子』よりかはよっぽど楽しめました。
ホラー演出に関しても、昨今の邦画ホラー作品の中で言えば結構怖め。
貞子という特級ホラーキャラクターに対して怖さを感じたのは久しぶりでした。
常に追ってくる系スタイルの貞子に関しては、いつ飛び出てくるかわからない恐怖に対して拍車をかけるので凄い良い設定だと思いました。
意味わからん稚拙なCGの幻覚を見せられるホラーには飽き飽きしていたので、シンプルに怖い、にフォーカスできる”ただ追ってくるだけ”という演出はかなりハマりましたね。

IQ200vs.呪い というメインの流れに対してちょいちょい挟まってくる余計なキャラのつまらないギャグが本当に鬱陶しくそこが大きなマイナスポイント。
ドラマの『ガリレオ』よろしくな主人公の謎挙動もちょっとマイナスでしたけど、微々たるもの。
そこらへんの差し引きさえ無ければ結構面白かったのでは、というくらいには正直楽しめました。思った以上に楽しめた、というのがストレートな感想です。
しばらく貞子絡みの作品で面白いものが一切無かったので、もう出ないのかなと諦めていたのも相まって、今作の怖さは意外中の意外だったので。

貞子とずっと共存するエンドもこれまた今までに無かったので全然良いような気もしますが、絶対的な恐怖として観たい貞子の位がちょっと下がった感も否めないので難しいところです。
明らかにスタッフロールの時には恐怖よりも和気あいあいな感じになっていたので、純粋なJホラーを期待した人は完全にマイナス評価でしたよねきっと。
ですが、鳴海としては予想外なことに、そのギャグ要素に最後ほっとした安心感からか「面白かった」と言いたくなったのも事実。
あの途中で大マイナス評価にした要素のお陰も相まって、あの終わり方でも別にええか、となっちゃいましたね。

んー、これが貞子じゃなかったら良かった点と悪かった点が重なっており「面白かった」「つまらなかった」のどちらで括ればいいかずっと悩んでいます。
ゆえに★3つにしたんですが、皆さんはいかがでしたか?
鑑賞された方の感想もぜひぜひお待ちしております。





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