299本目 パラノーマル・エンティティ4/前作までとやっぱり関係無いけど一番マシ
映画レビュー/概要
299本目 パラノーマル・エンティティ4/THE AMITYVILLE HAUNTING2011年
監督:ジェフ・ミード
主演:デヴィン・クラーク
評価:★★
世界的に有名な事件。
それは、アメリカで起きた、長男が一家を惨殺したというアミティビル事件である。
その家に、新しく家族が引っ越してくる。
そこで起きた恐ろしい出来事を記録した映像が、いよいよ公開される……。
おいおいアルバトロス
それっぽく作られた一作目の『パラノーマル・エンティティ』。とりあえずオバサン推しな『パラノーマル・エンティティ2』。
100円をドブに落とした時よりも苦々しい表情を浮かべた『パラノーマル・エンティティ3』。
そして4作目となる今作は、ついにあの『パラノーマル・アクティビティ』本家にそっくりな内容でお送りしてしまう……。
何度も言いますけど、これはシリーズものでもないのにナンバリングがされていますし、『パラノーマル・アクティビティ』とも一切関係ありません。
パッケージとタイトルに踊らされてレンタルショップで100円をお会計に使ってしまった方は皆、仕事の一休みに自販機で飲み物を買った方が幸福度が高いという事実から目を背けたくなることでしょう。
わかります。
わかりますよその気持ち。
二作目に近い、何か事件があった場所POV
ゲイシーの家で降霊術をしたパターンを、もっと『パラノーマル・アクティビティ』に寄せたのが今作。カメラワークや、映像内の出来事が丸っきりそれらしい何か、という仕上がり。
段々おかしくなっていく家族を二時間近く見せられているだけで、それ以外に楽しさは特にない。
強いて言うなら、前四作を鑑賞しようとした鳴海寄りな人々に対して「よくここまで頑張ったね。シリーズの集大成をお見せしよう」と、アルバトロスがドヤ顔で私達に見せる映画、ということになります。
ぶっちゃけ家族がわけわからん方向で(主に父親)頑張りだしたあたりでもう観るきもほとんど失せてますからね。
もっと怖がらせてくれるならもう少し評価も高かったんですけど、単に不快指数が高くなっていったので、もうどうにもなりませぬ。
結論として
低予算POVでとりあえず映画を作ろう!というお題目としては完全に正解です。ある意味での教科書にはなりえる作品でしょう。
散々作ってきたPOVの集大成がこれなのか、と思うと目も当てられないんですが。
さて、これにてパラノーマル・エンティティシリーズは終了となります。
鳴海が鬱憤をブログ記事で晴らすのを見てくれた皆さんは本当にありがとうございました。
そして、鳴海と同様のこのシリーズを全て鑑賞した皆さんには最大の惨事……いや、賛辞を。
この手のPOVはもうお腹いっぱいです。
完。
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