映画レビュー/概要

296本目 パラノーマル・エンティティ/PARANORMAL ENTITY
2009年
監督:シェーン・ヴァン・ダイク
主演:フィア・ペレラ
評価:★

とある一家で起きた殺人事件。
犯人とされた男は自殺し、事件の真相は謎のままであった。

だが1年後、事件が起きた家でとあるテープが見つかる。

この映像は、事件の内容を裏付ける驚愕の真実が隠されていた。



どう考えても同じ

カメラの視点、物語、演出などなど。

どれを見たって、『パラノーマル・アクティビティ』と瓜二つ。
元々、POV(主観視点)で人気を博したのは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』ですけど、その後大量生産の工場を作ってしまったのは『パラノーマル・アクティビティ』というわけです。

その一部である今作は、創意工夫も何もなく、ただただ焼き回しをしたと言っても過言ではない作り。

びっくりするにしたってあまり怖くないし、テンプレート通りのシナリオしかありません。
低予算ながらよくできている、という評価をすることもできますけど、それはあくまで『パラノーマル・アクティビティ』が無ければ、の話にはなると思います。

じゃあ、無ければ良かったのか?というと、それはまた別です。

なぜなら、ドッキリさせてくれないから

ホラー演出を楽しめるのなら、★を一つしか付けないなんてことはありません。
鳴海はホラー映画を怖がって見るタイプですが、それと同時に本当に怖ければ怖いと感じる程評価は釣り上がります。

だって、ホラー映画ですよ?
怖がってこその作品なのに、怖がれないと意味ないじゃないですか。

ホラーと一口に言っても怖がらせるパターンは多少なりとも変わってきます。
ドッキリさせるのか、心理的に恐怖を植え付けるのか。

今作はそのどれでもなく、ただただ定点カメラを見せられるだけです。

一番の恐怖は、続編の名を冠した映画がまだ三本もあることです……。



この手でよくあるんすけど

どうして最後の最後まで無理やり撮影を続けるんでしょうね。
意地でも最後まで撮り続けるっていうなら、『REC』で十分なんですけど。

皆さんも、家で変な出来事が起きたからって、無理やりカメラ撮影を続けたらダメですよ。
きっと、とんでもないものが映り込むに違いありませんから……。





「これは、事件の家で見つかった記録映像である」

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