映画レビュー/概要

354本目 プロメテウス/Aliens
2012年
監督:リドリー・スコット
主演:ノオミ・ラパス
評価:★★
※今回は内容についてかなり触れます&わりとグロめな内容に触れます


あらすじ
西暦2089年。

新たな古代遺跡から、人類の起源に関する鍵を見つけた二人の博士は、ウェイランド社選抜の宇宙調査団に抜擢される。
一も二もなく参加することになった二人であったが、手がかりを基に訪れた惑星は、決して人類を迎え入れるための星ではなかった……。


エイリアンシリーズ前日譚

ついに明かされる、いかにして”奴ら”が誕生したのか、という話。

って聞いて劇場に行ってみれば「え?」という終わり方。
鳴海同様に文句たらたらな人は多かったようですが、宣伝の中で『人類の起源』というワードがメインだったので、正直エイリアン要素少なくてもしょうがないかなとは。

とはいえ、伏線に塗れたこの作品を両手を叩いて喜べるかというとそれまた別のお話で。

彼らは一体何を見つけて、結局どうしたかったのか。

さて、SF映画特有なおバカさん達を観ていくとしましょう。

結局何が言いたいの?まとめ

①冒頭で早速意味不明な自殺
何も知らずに観た人は、「なんでこの宇宙人自殺してんだろう……」と思うでしょう。
ここはまだイージーモード。

その後の描写から、生命を産むための献身?であることがわかります。
そこから生命が生まれ、果てには人類が生まれるっていうんですから、人類の起源、ここで終わりでは……。

②万能デヴィッドの目的やいかに
なんでデヴィッドはこんなに知識持ってるの?
なんでデヴィッドは人を使って勝手に実験し始めたの??
なんでデヴィッドは初見宇宙船をこうも簡単に操れるの???

Why.

③ゾンビ化した意味……。
酸で溶けたかと思いきや、ゾンビ化。
これはそこらにあった黒い液体が関係しているかもしれないですけど、なんでこんなシーン用意したんでしょうね。
死んだ生命を生き返らせる的な流れにしたかったのでしょうか?
だとしても、わざわざSFホラーにする必要は無かったのでは……。

④なんでエンジニアは人間嫌い?
自分で生命生み出しておいて、自分の星に来たら殺すってどういうこと?
それも自分そっくりな生き物を作ったくせに。

生物兵器として利用するつもりだった、というのは百歩譲っていいんですが、それについて言及されることは特に無く。

⑤横に走れない謎
間欠泉のせいで、とか、地割れのせいで、とかなら全然わかりますよ?
でもあれ、絶対横に走れる場所あったやん!!!

誰もが思ったことでしょうけど、この作品一番の謎かと……。

⑥なんで乗組員はアホばっかりなの?
そういうものだからです。

⑦どうしてエイリアンに無理やり繋げる形になったの……。
これは、次項で触れます。

エイリアン作成講座

①黒い液体を摂取した男性を準備。
②女性と交配からの妊娠。
③生まれたバケモノをエンジニアに寄生させる。
④できあがり。

って、こんなわけわからん過程で生まれた生き物がエイリアンだって言われても納得できるか!?!?

とまぁ、見た目はそっくりですが、我々の良く知るゼノモーフさんではないですよね?
これは制作過程で生まれた産物くらいの認識でいればいいのかなと。

その後、どうやってエイリアンを本格的に制作するのかは、続編で明かすことになります。
上記の過程は決して無駄ではなく、それを利用しようとする人物がいるんですね。

こんなに撒き散らした伏線がどうなるのか、次回作をお楽しみに。





「帰る場所が無くなってしまう!  --エリザベス・ショウ」

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