映画レビュー/概要

349本目 エイリアン/Alien
1979年
監督:リドリー・スコット
主演:シガニー・ウィーバー
評価:★★★★


あらすじ
2122年。
未知の信号を受け取ったノストロモ号は、知的生命体調査の命により、渋々とその信号を追うことになる。

信号を辿っていくと、そこにあったのは見知らぬ宇宙船であった。
その中に入り調査を進めていくが……。



SFホラー屈指の名作

エイリアン。

この言葉を聞いた人は、”宇宙人”と考えるか、”エイリアン”と考えます。
エイリアンはエイリアンだし、『エイリアンエイリアン』という曲を考える人も居るし……。
あれ、なんかおかしくなってきたぞ。

普通はエイリアンって宇宙人、もしくは宇宙に居る生き物的なイメージを彷彿するものかと思います。
だけど、映画好きはそう簡単に終わりません。

黒くて目が付いていない、ヨダレをだらだら垂らしながら、強靭な2の顎を持つ怪物の方がすぐに浮かんでくるのです。

末期ですかね?

一応、ゼノモーフって作中では呼ばれたりしますが、我々にとってはエイリアンという言葉が一番しっくりするんですよねーこれが。

大体トラウマになりがちな”あれこれ”

エイリアン誕生のルートを見てみましょう。

①卵(エッグチャンバー)からフェイスハガーが出てきます。
②生き物に寄生します。
③肋骨をぶち破って出てきます。(チェストバスター)
④すくすく育ちます。ホストによって成長スピードは異なります。
⑤完成です。(ゼノモーフ)

第一に、フェイスハガーからしてキモチワルい。
もっと言えば卵が大きすぎて不気味すぎる。
よくもまぁそんな明らかにヤバい見た目のものに近づきましたねケインさん。

「フェイスハガーに襲われたらどうしよう……」なんてことをいつも思いながら映画を観ますけど、結論常人では無理なんですよね。
めっちゃ首絞められるし、切っても酸が出るから身体溶けるし……。

チェストバスターも最悪。
あんな苦しみ方をして死ぬなんて勘弁。

ゼノモーフになってからも溶かされるか、2の顎で頭ズドンとやられて死ぬか。

いやー、どの死に方も嫌だ

シガニー・ウィーバーがほぼ無名だった件

今作のヒロイン件主人公であるシガニー・ウィーバーですが、この頃はほぼ無名だったらしく、給料も日本円にして大体300万くらいだったそうで(当時の価値で言えばもう少しあったかもですが)。

それが今やハリウッド名女優。
歴史に名を残す人物になったのだから、本当に人生何が起きるかわからないものです。

謙虚な女性かと思いきや、エイリアンの脚本を観た瞬間「地味ね」と言い放ったらしく、(コイツは役が欲しくて来ているんじゃないのか……)と唖然とさせたらしいです。

だって無名の女優ですよ?
いきなりそんなことを言うってどんな神経をしているのかってなるじゃないですか……。

驚いた制作陣が焦って偉い人達を呼んでスクリーンテストで演技をチェックしてもらったところ、これがまたとても素晴らしかったので、「リプリーは彼女で間違いなかった」と思わせたそうな。
やっぱり、そういう器だったということなんですかねぇ……。





「君に同情するよ。  --アッシュ」

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