映画レビュー/概要

353本目 エイリアン4/Alien: Resurrection
1997年
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
主演:シガ二ー・ウィーバー
評価:★★★


あらすじ
囚人惑星の溶鉱炉にリプリーが身を投じてから200年以上の年月が経った。
エイリアンに寄生されていたリプリーの血液からクローンを生み出し、実験施設でエイリアン・クイーンの幼体を取り出すことに成功。

エイリアンを量産し、実験を続けようとしてたが、彼らをいつまでも閉じ込めておくことができるはずもなく……。



4作目はなんと200年後…。

エイリアン3』にてリプリーが去ってから数年後。
またまたシリーズの続編が登場。

シガニー・ウィーバー本人も、このシリーズは終了を迎えたからもう出なくていいよね?
くらいの感覚だったらしいんですけど、脚本を読んで参加を決めたようです。

というのも、今回のリプリーはクローンで、身体能力も通常の人間のそれとはまったく違うという側面があります。
普通に逃げ惑うだけだったら過去作と変わらないので、そういう面でも面白さを感じたのかもしれませんね。

ストーリー的には、クローンリプリーから取り出したエイリアンクイーンからエイリアンを生産し、軍事利用しようとするもの。
まぁ、そんなことをやろうとしてうまくいくわけがなく……。

映画界では人間がいつも愚かであることは変わらないので、この作品もみんな同じミスをして死んでいくわけです。

学ばないもんですね……。

今まで観られなかった一面

宇宙空間に放り出されるエイリアン達はよく観ましたけど、今回は水中をすいすいと泳ぐゼノモーフが観られます。

映画を観ていてシチュエーションとしてまぁまぁある、何十メートルを潜って先に進まないと脱出できない的な場面が今作にあります。
水中系って今まで無かったので(※二作目でニュートがちょっと水に浸かってましたけど、そんなに長くエイリアンの描写があったわけではないので割愛)、そういうところは新鮮でしたね。

BGMも相まって、襲われる恐怖を体感できるので演出的にも良かったかなと。
そしてその先にあるエッグチャンバーだらけの部屋。

そこでまたドンパチ始まるから、SFクリーチャー系映画の好きな要素が結構詰まっています。
頭空っぽにしてポップコーン食べながら観るSF映画としてオススメです。

新しく登場する「ニュー・ボーン」は終わり方が終わり方なので、かなりトラウマ要素強めです。鳴海としても、痛烈すぎて忘れられないシーンの一つに数えられる部分です。
※グロ注意なので、観るときは気をつけよう!



ということで、シリーズとしてはこれで終了するかと思いきや、生みの親であるリドリー・スコットは、起源に迫ろうとします。

オリジンとか、無理に掘り下げなくても妄想しているだけで設定の部分って楽しめるんですけどね……。

〆にあのシーンのお話を

今では映像技術がかなり発達しているため、バスケットボールを一つ後ろ向きで放り投げて入れるなんてことは簡単にできるわけですが、何を思ったのかシガニー・ウィーバーはそれを実際にやってのけてしまったんです。

さらっと成功させてしまった彼女に対し、キャストもスタッフも感情の爆発を抑えられず、そのシーンの編集は大変苦労したとか。

そりゃそうですよね、あんなシーンを実際に決めたら
「マジかよ!!」って思わず叫んじゃいますからw

観たことない人、絶対に観て下さい。





「オメェ、何者だ?  --ロン・ジョナー」

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