230本目 ウォッチメン
映画レビュー/概要
230本目 ウォッチメン/Watchmen2009年
監督:ザック・スナイダー
主演:マリン・アッカーマン
評価:★★★
1930年代、マスクや不思議な衣装を着るヒーロー達が現れる。
彼らは犯罪者達と戦い、犯罪撲滅に努めるだけではなく、世界の危機の裏で活躍をしていた。
時は流れ1985年。
一人のヒーローが何者かに暗殺される。
その事件を皮切りに、世界の情勢は大きく変わっていくこととなる……。
昨今のヒーロー映画と思うなかれ
2018年現在、ヒーロー映画はマーベルが一番人気を誇っている。(※個人的感覚)マーベル映画は少しばかりダークな描写があっても、爽快さや明るさが強調されやすいヒーロー映画である。
少し遡ること2008年。
ヒーロー映画が再燃するキッカケになった『ダークナイト』は、
ストーリーも描写も暗いバットマンであるが、大変な人気を博した。
90年代のバットマンはダークさがありつつも、コミカルなキャラクター性と展開が多かったことから、この差異が賛否を生むことにも繋がった。
はてさて、そんな流れがある中、『ウォッチメン』は『ダークナイト』の翌年に放映された映画。
原作を未見のまま鑑賞した鳴海は、そのボリュームに「一作で収める内容じゃないだろこれ」というツッコミが始めに来た。
それもそのはずである。
長編にするにしても、『ロード・オブ・ザ・リング』並にしていいレベルのストーリー量なので、一作に収めるというのは到底無理な話である。
だが、ザック・スナイダーは強引にもそれを推し進め(※スタジオの意向なのかはよく知らない)、この作品を完成させたのだ。
相変わらずのスローショットなど、ザック・スナイダーらしさは健在である。
キャラクターの濃さは引けを取らず
ロールシャッハに代表されるように、個性的なキャラクターが多く登場する。アイアンマンのようなヒーロー像は今作にないため、言い方は悪くなるが陰気なキャラクターが勢揃いしたチームと言えばわかりやすいだろうか。
だって、指折るのが得意(別に特技ではなく、諸事情から指を折るシーンが多いだけ)なヒーローをオススメするのは気が引けるでしょう?w
他にも最強キャラクターであるDr.マンハッタンや、コメディアンなど。
名前だけ聞いても「それは地名では?お笑い芸人の方?」と思ってしまうかもしれないが、ちゃんとそういうキャラ名なのである。
そんな彼らが世界のためにあくせく頑張ってくれるのだが、どのヒーロー映画でもよくある着地点の「最後に立つ正義は本当に正義なのか?」というところで物語は終了する。
どちらも正義である場合、両者が対立して最後に片方だけしか残らなかった場合、その正義は本当に正義足り得るのか。
今作は世界情勢の中でヒーロー達の存在が鍵を握り、能力や自身達の存在の葛藤が濃く描かれている。
事件を起こした真犯人がわかった時、視聴者はどちらが正義なのかという疑問を抱きながら劇場を後にしていたと思うのだが、それよりも「めっちゃ濃いラーメン食べたみたいだから、少し甘いパフェでも食べに行きたい」みたいな感覚の方が強くて、ぶっちゃけ内容のことは頭から忘れ去りたい衝動に駆られたのだろうか。
ここの感想は視聴者の方次第。
鳴海としては、
”特濃豚骨ラーメン大盛りチャーシュー増々”を食べた感覚である。
「これが平和の代償か! --ダニエル」
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