225本目 ヴィレッジ
映画レビュー/概要
225本目 ヴィレッジ/The Village2004年
監督:M・ナイト・シャマラン
主演:ブライス・ダラス・ハワード
評価:★★★
深い森に囲まれた小さな村。
そこでは数十人が自給自足で生活をしており、とある掟の下暮らしていた。
”森の外へ出てはならない”
森の外には怪物が棲んでいるという言い伝えがあり、人々はそれを恐れた。
とある日、村の中で不穏な出来事が起き、日常が徐々に崩れていく……。
”それ”を信じるかどうかで世界が変わる
自分達の棲んでいる世界に疑問を持ったことなど一度も無い、という人は居るでしょう。当たり前のように起きて、電車に乗って通勤、もしくは通学。
仕事や勉強をして家に帰り、ご飯を食べて寝る。
どこに疑問を持つ必要がある?といったところでしょう。
映画に登場する村には、そんな毎日に疑問を持つ人は一人も居ないわけです。
外には怪物が居て、村で定められたルールを守り生活をしなければならない。
我々の世界にもルールは存在します。それは憲法や法律といった形で存在していますが、その現実と作中の対比を考えると面白い点がいくつも発見できたりします。
意外と自分が”何故?”と疑わなかったものが、実は追求すべき事案だったりするのです。
この作中ではいつの時代かもよくわからない平和な村において、一つの事件が全てを変えることになるわけです。
そのエンディングを観てどう思うかは、貴方次第。
想像していたものかどうかで全てが決まる
予告編を事前に観ていた鳴海は、怪物に襲われる村でどうのこうのっていう作品だと勝手に決めつけていました。ルールもその一環として守らねばならないものとして存在し、森の中へ入ることを禁じられている。異変が起きたのも、その怪物のせいだろう。
ですが、後半から物語はまるっきり変わってくるわけです。
まさに、”世界が変わる”とはこのこと。
非常にシンプルながら、確かに知らなければこうやって生活をし、なんの疑問も持たずに過ごしていくのだろう。
そう思ってしまうわけです。
怪物の正体の下りで「なんだこんなもんか」と思う人も居れば、「えぇ!?そんな馬鹿な!?」と驚愕する人が必ず居ます。
その感想によりけりで、この作品に対する評価が変わってしまう。
それくらい、終盤の展開に全てを賭けているように観られる作品です。
「森へ入ってはならない。”彼ら”が待っている」
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