映画レビュー/概要

314本目 バタフライ・エフェクト3 最後の選択/The Butterfly Effect 3: Revelations
2009年
監督:セス・グロスマン
主演:クリス・カーマック
評価:★★


過去に戻る能力によって、何度も事件を解決してきたサムであったが、一つだけ解決できていない事件があった。
それは、恋人のレベッカが殺された事件。

妹のジェナと決めたルール、『個人的な理由で過去に戻らない』を守っていたが、ついにサムは過去へ戻る決意をする。
だがその選択は、予想し得なかった結末へと繋がっていくことになる……。



最も切ないハッピーエンドの続編の続編

バタフライ・エフェクト』の第三弾。
前作の『バタフライ・エフェクト2』と同様に、今作も一作目と切り離してオッケーです。
ただ、2作目と違う点は、完コピで終わっているわけではないというところ。
犯人探しのために能力を使う、という展開はSFサスペンスとして楽しめる要素ではあるんですが、わざわざ”バタフライ・エフェクト”という重い看板を背負う必要は無かったのでは……。

というわけで、今作も観る時は絶対に一作目と切り離して観ましょう。

1,2とは違う流れ

”特定の過去に戻ることができる能力”という設定はそのままに、刑事として事件を解決していく主人公。
妹と「私情でタイムトラベルしないこと」という約束をしたのはいいものの、失った恋人のことはやっぱり忘れることができない。

ルールを破って恋人を救おうと過去に戻るが、やり直せばやり直すほど色んな人が不幸になっていく。
最終的に彼が観る未来というのは……。

とまぁ、流れとしてはこんな感じです。
真犯人は一体誰なの?というところは、観ている人にとっては呆気なくわかってしまうかもです。
それがいいと言う人も居れば、次項のお話をする人も。
鳴海は後者です。




やっぱりバタフライ・エフェクトのナンバリングじゃなくてよかったのでは…。

ストーリーがこうも違うのだから、わざわざ”バタフライ・エフェクト”という名前を使わなくて良かったのに、は2でも語られていたお話ですが、やっぱり三作目でも言いましょう。
売れた名前を使って続編をなぞろう!の回は、ただ作品のイメージを損なうだけな気がします。

じゃないと無名なまま終了していくからなんとかしたいってのはわかりますが、結局「あぁ、バタフライ・エフェクトの黒歴史でしょ」って語られて終わるだけなら、せめてワンチャンス掴むためにもっといいタイトル付けてあげればよかったのではないかと。

これにて、関係があるようでない”バタフライ・エフェクト”三部作終了です。

結論、三作目だけは一回くらい観てもいいかなと。





「兄さんが過去に戻る度に人が死んでいるの。  --ジェナ」

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