310本目 インビジブル2/作品の印象も透明になった続編をレビュー
映画レビュー/概要
310本目 インビジブル2/Hollow Man II2006年(※アメリカ劇場未公開)
監督:クラウディオ・ファエ
主演:ピーター・ファシネリ
評価:★
国家の秘密プロジェクトである『生物の透明化』。
以前完成したその技術は、最強の兵士を作り出すことに使われることになった。
殺人事件が起き、捜査官は犯人の姿を追うが、その犯人の”姿”は無く……。
秀作からいきなり凡作へ
前作の『インビジブル』より6年。アメリカでは劇場未公開作品となった今作。
実際、続編が出ていたというのを知っていた人はどれくらい居たんでしょう?
一作目がかなり有名なのに、続編が調べないとわからないレベルっていうことはそういうこと。
作品自体も透明になっちゃったんですねぇ……。
ふつーの透明人間物語
国家プロジェクトが結果的に悪の組織っぽいことをやるというのは通例ですが(?)、このシリーズの国家はいつも通り悪巧みに使おうとしたってわけです。その名も、
じゃなくて、最強透明人間兵士計画(※勝手に呼称)。
透明ならば見つからずに任務を遂行し、人を殺すことも可能。
どちらかというとスパイに使われそうなものですが、これを量産しようとしていたんですから安直ですよね。
本筋はというと、その計画を実行されてしまった兵士と、捜査官の戦い。
そこに頭脳明晰女性博士が巻き込まれて……。
とまぁ、シンプルなストーリー。
前作では殺人鬼と化した天才が次々と殺人を行っていく様子を、固唾をのんで見ていたわけですが、今作はそんな恐怖心の欠片もない。
悪いやつは悪いやつとはっきりしていますし、かといって目新しい展開も特に無し。
こりゃ劇場未公開になっちゃいますよね……。
CG的にも進化はしていますが
別に『プレデター』みたいな描写は無くてもいいですよね、透明人間系映画は。まったく何も見えないことに対して恐怖を感じるわけですから、わざわざ暗視ゴーグル的なもので見えなくていいんすよ。
確かに今回は国が絡んでいるし、そっちの人たちが沢山出てきてしまうからしょうがないかもしれませんが、サイレントキラー的な要素をもっと追加してくれた方が嬉しかったな、と。
総評:一作目だけでいいかな。
「俺のことは誰にも言うな。 --???」
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