56本目 ジュラシック・ワールド/Jurassic World

2015年
監督:コリン・トレボロウ
主演:クリス・プラット
評価:★★★★

一生出ないのではと思っていた、『ジュラシック・パーク』シリーズ最新作。
永遠に見ることが無いと思われた、あのパークがついに開園する。


まったく新しい登場人物達によるジュラシック・パーク。

実現せず、無法地帯と化してしまったジュラシック・パーク。しかし、それを新設し新たなパークを開園。
その経緯はあまり語られなかったが、よくまぁ恐竜を上手いこと捕まえてパークを開いたものだ。法律的な部分もクリアできたのかは甚だ疑問である。
あんなにも犠牲者を出したのに。。。

人間は何度ミスしても学ばないという教え。

一作目は恐竜を侮ったために逆襲され被害を出し、二作目も恐竜を侮ったために逆襲され被害を出し、三作目も恐竜を侮ったために逆襲された。
そして四作目も、恐竜を侮ったために逆襲されることになる。

ストーリーの根本はそんな感じで、絶対ひどい目に遭う運命なわけだが、それもこれも科学者や経営者の慢心が産んだもの。
要するに、人は学ばず、欲に滅ぼされていくという教えなわけである。

残念ながら前作までの博士たちは登場しないが、彼らはこのパークが開園したことにどう思っていただろう。

最後の壮絶な戦いは圧巻。

ハイブリッド恐竜である『インドミナス・レックス』が今作最強の恐竜として描かれる。
崩壊していくパークで最後に立ちはだかる二頭。
T-レックスとヴェロキラプトル。
シリーズの目玉として描かれた二頭と、ハイブリッド恐竜として登場した一頭の死闘。
劇場で思わず拍手をしそうになる展開と、最後の咆哮に思わず涙腺が緩む。

純血というわけではないが、人間の生み出した悪魔に打ち勝った”自然”という構図が、この作品の中で一番胸打たれる。


「あなた方が望んだものでしょう?  --ヘンリー・ウー」

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