映画レビュー/概要

832本目 エイリアン:ロムルス
2024年
監督:フェデ・アルバレス
主演:ケイリー・スピーニー

評価:★★★★

◎途絶えたと思ったエイリアンシリーズをまさかの形で再生させた傑作。
◎既存のエイリアンシリーズとプロメテウスシリーズをうまく繋ぎつつ、どちらの要素も取り入れているのに新鮮さを感じさせる神脚本。
◎今までにあるようで無かったシチュエーションをこれでもかと楽しませてくれる神展開。
◎絶対に宇宙に行きたくないと思わせる程の神恐怖演出。
▲強いて言うなら、もうちょっとだけビックチャップかゼノモーフの活躍シーンは欲しかったです……。


宇宙一のブラック企業、ここに極まれリ


公開して速攻で観に行き、楽しかったのに心的なストレスを抱えるというジレンマを感じさせるエイリアンシリーズ最新作。
カードゲームにかまけてしばらく書き起こすことをしていませんでしたが、そろそろ札幌も寒くなり引きこもるしかなくなってきたのでパソコンと向かい合っております。

さて、そんな弱小ブログサイト管理者の話はさておきまして。

今作が『エイリアン』『エイリアン2』の間の作品であることとか、プロメテウスシリーズともちゃんと繋がっているとか、このネタバレあり記事をご覧の映画ファンの皆様には今更語ることもないかと思いますので率直に感想だけ書いていきます。
考察は動画や記事でも大量に出回っていますし、そちらの方が絶対に参考になるので。

結論、あまりにも最高でした。

月並みな感想から開始になっちゃいましたが、流石にこれを面白くないとは思えなかったです。

フェイスハガーの大群から逃げる、ゼノモーフの血液を無重力で攻略する、パルスライフルの音、ロムルスが初出となるオフスプリング誕生からの一連の流れ。
どれを取っても明らかに最高でした。

序盤、メンバーが集まって宇宙ステーションに入りフェイスハガーと遭遇するまではちょっと冗長かな~と思いきや、怒涛の展開であっという間に引き込まれまくり。

そもそも、1のゼノモーフこと通称ビックチャップさんが実は宇宙空間で生き残っていて、それを回収するなんていうストーリーから始まった時点で度肝抜かれましたけどね。
そしてその彼が結果的に宇宙ステーションで暴れまくったので壊滅したと。
特典映像でいいので、そこらへんのシーンとか出して貰えないでしょうか(懇願)。
残念ながら最終的にはお亡くなりになってますが、技術が一作目の頃よりも進んでいるからこそ、彼が大暴れする姿を観たかったですねー。折角アッシュもデジタル技術で復活したことですし。

本作の監督が『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレスということもあって、恐怖演出はマジで圧巻でした。
そしてラストのオフスプリングの下り、しばらく頭から離れないくらいにはゾッとしましたね……。
あの笑顔、一回観たら忘れられないじゃないですか……。
なんであの監督、出産絡みでこういう嫌な印象植え付けるの得意なんすかね(※ドント・ブリーズの後半参照)。

あれこれありましたが、最終的に一番怖いのは人間ってオチにはなるんですが、それを助長させている”ウェイランドユタ二社”という宇宙一のブラック企業がおぞましすぎる。
現実の方で人類の科学はこれ以上進化して欲しくないなと思いながらスタッフロールを観ていました。
食料とか薬とか、食べたり飲んだりして化け物になりたくない。
別に進化したくないですし、宇宙にも行きたくないです……。





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