映画レビュー/概要

833本目 悪魔と夜ふかし
2024年
監督:コリン・ケアンズ
主演:デヴィッド・ダストマルチャン

評価:★★★

◎何が起こるかわからない生放送を、視聴者として驚きを堪能できる。
◎70年代のトークショー番組を鳴海は観たことがありませんが、実際にこんな感じだったんだろうなぁという空気感を味わいつつ、何が起きるかわからない展開に目が離せない。
◯良くも悪くも70年代っぽいクオリティなので、悪魔が本領発揮した頃の描写もその当時のSF映画みたいなエフェクトを彷彿させ少しチープ。敢えて狙ってそうしたと思いますが、それは良いとも悪いとも取らえられそうです。
▲悪魔憑き少女が登場するまで少し長め。そこからがまた面白いんですが、もうちょっと早めに出てきて欲しかった感が個人的にあります。


実は”我々”も巻き込まれている


公式のXアカウントまで楽しげな雰囲気になっちゃう『悪魔と夜ふかし』を鑑賞。
10月のイベントと言えばハロウィンですが、この時期鑑賞するのにほんとうってつけな一作でございました。

ファウンド・フッテージ形式のホラー・オカルト作品なので、映像のチープさが70年代という設定と噛み合いつつ、そのチープさのお陰で映画を鑑賞している”我々”が映画を観ているのかテレビ番組を観ているのか、現実との境界を曖昧にさせてくる流れが素敵。

バラエティショーを観ながら生放送で巻き起こるドキドキ感と何が起こるかわからない展開にずっと引き込まれっぱなしでした。

司会者のジャック・デルロイの背景を序盤で把握しているが故に、「これってもしかしてそういうことなのか??」と考察しながら楽しむことができるのもまた良かったです。
果たしてこれはただのテレビ演出なのか、それとも本当のことなのか。
ホラーかトリックか、そんな話をする専門家が出てきましたが、こういう時にウォーレン夫妻の名前が出るだけでちょっとクスッときてしまうのはやはり”死霊館シリーズ”のファンなので致し方ないですね。

悪魔憑き少女であるリリーが登場してから展開がガラリと一変。
これを待っていたんだよこれを!!という感じで、鳴海としてはやはりここからの盛り上がりが最高でした。
ていうか、この少女役の女優さん演技やばくないですか??
悪魔が表面に出てきている状態と、普段の状態の使い分けがマジで半端ない。

※画像貼るのでビックリしないように。






いやいやこえぇって!!!!!


『エクソシスト:信じる者』の時も子役すごいなぁって思いましたが、どうしてこういう設定の少女を演じる方々はこんなに皆さん上手いんですか……。
楽しいなと思いつつちょっと怖くて座席に寄りかかりましたよ僕は。

悪魔が暴れ出してからめちゃくちゃになったスタジオと展開ですが、流石にちょっとチープな70年代のSF映画のエフェクトみたいな感じだったので、『エクソシスト』的な怖さを期待していた人にとっては肩透かしかもですね。
これはこれで味がある感じですが。

ということで、総じてハチャメチャ最高に面白かったです!というよりは、劇場で一回見れて良かったなぁくらいな個人所感なため、★4よりの★3つといった印象です。



本作は劇場で鑑賞しましたが、家のテレビで観るのに凄い適している作品なので、配信を心待ちにしたいと思います。




#鳴海の一人でキネマ
#悪魔と夜ふかし
#映画レビュー