映画レビュー/概要

441本目 スター・ウォーズ 最後のジェダイ/Star Wars: The Last Jedi
2017年
監督:ライアン・ジョンソン
主演:マーク・ハミル
評価:★★★★

あらすじ
遠い昔、遥か彼方の銀河系で……。

スノーク率いる、ファースト・オーダーの攻撃が激化。
レジスタンスは徐々に追い詰められてしまう。
この状況を打開することができるのただ一人。

最後のジェダイであるルーク・スカイウォーカーただ一人であったが……。

May the Force be with you.
5月4日ということで、スター・ウォーズのお話をしましょう!(投稿日が5/4)

今回お話するのは、例の世間が賑わったエピソードのやつです。
今更4年前にあれこれファンの間で抗争が起きた話を掘り返してもあれですが、個々に言いたいことがあるのは間違いありませんよね。

エピソード8公開前。予告編やポスターを観るからに、帝国の逆襲を意識しているのは明白でした。
色使い、そしてダークな雰囲気、伏線が回収されるであろう期待感。みんなが最新作に対して全集中で楽しみにしていたのは間違いなかったはずです。

地球上の半分の人はその期待が裏切られるとは思わず……。

鳴海は驚きの連続でした。まさか、”スター・ウォーズを劇場で観ていて欠伸が出る”とは……。
・ルークがいきなりクソジジイ化している
・闇堕ちの下りがそんなことでいいのか!
・ポッドレースが観たくなるようなカジノ惑星的なとこの逃走劇。これなら007観ますわ!

などなど。ここで書いたら後述が何も無くなりそうなので、まずは物語の側面からお話を。

狂乱の物議

フォースの覚醒』から2年。
ルークが登場するラストの期待を一身に背負って公開されたエピソード8の開幕は”裏切り”からスタート。
これはファンに対してなのか、それとも今までのセオリーを壊すという意味合いでの裏切りか。
鳴海としては明らかに前者にしか受け取れず……。

美化しろ!とも言いたくはないですが、エピソード6までのルークを見ているからこそ、その行動に疑問しか覚えないのです。
そりゃ間に色々あったっていうのはわかりますけど、腑に落ちる程の説得力ある内容ではなかったと思います。
ベンから暗黒面の一部が垣間見えたからこそ、そこで逃げ出さずに向き合える強さをルークは持っていたのでは?ちょっと先が見えたからと言って、それを避けるための手段が弟子に手をかけるなんていう安直な行動になるでしょうか?

それを飲み込んだとして、ルークがフォースを使ってベンと対峙していた下りこそ、フォースではなく真正面から顔を合わせて欲しかったですよね。
結局、対面じゃなくフォースを通じて会うというのは、どことなくまだ逃げを感じてしまうからです。
ヨーダに諭され、今度こそチャンスを得たのですから、例え命が尽きる前だったとしてもそれを顧みず会いに行くのが真のジェダイではないんですか!?(早口オタク)

ルークの下りだけじゃありません。
ファースト・オーダーを突破するためにずーーーっと宇宙で逃避行を続ける話も、サイドストーリーの1つみたいな感じで面白みに欠けていました。
新しい惑星が見られたのは良かったかもですが、ラストの子供がおそらくフォースを使っている下りも突然すぎてよくわからないので、それであれば彼らが次の”希望”となりそうな展開のために時間を使って欲しかった。

”あくまで”個人の意見ですが

監督曰く、ルークを完璧なヒーロー像で収めたくなかった、とのこと。(ツイート参照)。

言い分はわかります。
現実的にずっとヒーローであり続け、常に強くなっていくなんていうのは不可能に近いでしょう。
ですが、このシリーズはあくまでスター・ウォーズ。
例え新しい可能性を模索するためであったとしても、キャラクター性を変えてまでやることに価値があると鳴海は思えずです(※再三言いますが、個人の意見です)。

実際、世界観やキャラクターを変えずとも面白い作品が作り上げられることは『ローグワン』とドラマの『マンダロリアン』で立証済みではないでしょうか?
徹底的に伝説となることがマイナスになるとも思えません。
神話に現実性を求める必要はないでしょうし。

って、ここまででマイナス印象ばかり語ってしまっておりますが、個人的にテンション上がったのはレイとカイロ・レンの共闘です。
ここのかっこよさはピカイチですし、惑星クレイトでミレニアム・ファルコンも参戦するあたりからは激アツ。
ここは流石に外せないポイントですねー。

こんなことがあった後のエピソード9が一体どうなることやらと。
この時はまったく想像がつきませんでした。





「塩だ。  --一般兵士」

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