映画レビュー/概要

307本目 スターウォーズ フォースの覚醒/Star Wars:The Force Awakens
2015年
監督:J・J・エイブラムス
主演:デイジー・リドリー、アダム・ドライバー
評価:★★★

※ネタバレ込みです。

遠い昔、遥か彼方の銀河系で……。

帝国軍が壊滅してから約30年の月日が経った。
突如姿を消してしまったルーク・スカイウォーカー。
彼が居なくなると同時に、闇の勢力が再び立ち上がる。

帝国軍の残党から結成された”ファースト・オーダー”は、ルークを抹殺し、再び銀河を支配しようと企んでいた。
ファースト・オーダーに対抗する、レイア率いるレジスタンスもまた、ルークを探していた。

再び戦乱が迫る最中、一人の女性が辺境の星で、一体のドロイドと出会う……。



シークエル・トリロジー、開幕

スターウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』から数十年後の世界を描くという、今までで知り得なかったスターウォーズの新たなる世界がスタート!

現実世界で言えば、『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』から10年後ということになりますね。

鳴海は幼少の頃からのスターウォーズファンなので、自分が生きているうちに過去編でも修正された特別編でもない新しいスターウォーズが観られるなんて思ってもいませんでした。
それは私の父親やお爺ちゃん世代の方々も同様に思っていたかもしれません。
だって、あのスターウォーズですよ?

キレイにエピソード6で締めたのに、変に続編作られてごちゃごちゃしても困るじゃないですか。
と言いつつも、再びライトセーバーの剣技に酔いしれたいのも事実。
懐かしのキャラのカムバックに胸踊らせているのも事実。

何はともあれ、鳴海は劇場へと向かったのでした。

期待と不安が入り混じった導入

あれこれ考えてもしょうがない。まずは観てみるに限る。

劇場で観た鳴海のテンションは容易く上がっていく。
そりゃそうです。
銀幕でスターウォーズのロゴとテーマを流されただけで涙腺が緩むのは必然。

前情報をほぼ入れずに観に行ったので、ルークが失踪していたこともよく知らず、いきなり度肝を抜かれます。
そしてエピソード4の始まりで登場したダース・ベイダーを彷彿とさせる、カイロ・レンの見せ場。
ブラスターをフォースで止めるシーンがめちゃめちゃかっこいい!

これは期待が持てそうだ……。

と、思いきや、シーンが進めば進むほど子供っぽい行いをするレン君。
ここまで感情的になるのはアナキン以来。いや、アナキン以上でしょう。

ライトセーバーをブンブン振り回して八つ当たりするシーンなんて最高じゃないですか(笑)
かっこいいというベクトルからは外れましたけど、キャラクターとしては好きになりましたね。結局ダース・ベイダーの二の舞で終わるだけでは意味がありませんから。

そして何より嬉しいのは、彼が戻ってくること。




賛否両論が続くシークエル

「ハン・ソロが帰ってきたぞ!!!」

予告編で観ただけで泣きそうになる始末。
ファンにとってはあまりにも嬉しい事実。

しかし、作中でもっと恐ろしい事態に……。

消えるわけがないと思っていたキャラクターが消えてしまうというのはあまりにもショックなわけで。
ハン・ソロは終盤でカイロ・レン(息子のベン・ソロ。ていうか、ベンって名前を付けるのかい……)に殺されてしまう。

観た初日には「えええええええ……」と、マイナス印象に考えていましたが、冷静になって考えてみればこれもまた今後のことを考えると必要なシーンなんでしょう、と…。

思い出補正の激しい世代である鳴海がここまで揺らいでいるのだから、オリジナル・トリロジーから追っている人はどんな心境だったんだろうと。
思い出のキャラを殺されたわけですからね。

物語として新たに作っていくというのはこういうことも起こり得るのだから、新作が出るというのもまた考えものな気がしてきます。

とはいえ、主人公のレイも嫌いじゃないし、最後の最後まで王道を突っ走ってはいたからそれなりに楽しめていたし。
サイドキャラクター達も魅力はあるから楽しいし。

ラストシーンはめっちゃ意味深で想像力掻き立てられて楽しいし。

あれ、めっちゃ楽しんでるやん……。




「私と共に来い!  --カイロ・レン」

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