映画レビュー/概要

306本目 スターウォーズ エピソード3 シスの復讐/Star Wars Episode III Revenge of the Sith
2005年
監督:ジョージ・ルーカス
主演:ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー
評価:★★★★

遠い昔、遥か彼方の銀河系で……。

銀河共和国側が有利になりつつあるクローン戦争であったが、パルパティーン最高議長がグリーヴァス将軍に誘拐されてしまう。
助けに向かったオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーであったが、再びシスが行く手を阻む。

無事に救助を行うことはできたが、グリーヴァス将軍の離脱を許してしまう。
混迷を極める銀河で、平和を脅かす存在の”計画”が、いよいよ始動する……。



プリクエル・トリロジー、最終章

スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』からスタートした”プリクエル・トリロジー”がいよいよ最終局面。
オリジナル・トリロジーのスタートである、エピソード4へどう繋がったかが明らかになる。
ということで、あの稀代の悪役であるダース・ベイダーがどのようにして誕生したのかが語られる今作。

前作までがスローリーだったと思わせるくらい、パルパティーンはせっせと帝国作りたがるし、アナキン・スカイウォーカーはダース・ベイダーになりたがる(?)

プリクエル・トリロジーを全部通して同じように思うんですけど、最終戦に全ステータス振りすぎでは?
エピソード1もダース・モール戦が最高だし、エピソード2はジオノーシスの決戦が最高
今作はオビワンとアナキンの一騎打ちが至高。
オリジナル・トリロジーは全編通して見どころ満載。
そういうことを言うと、「なんだ旧三部作至上主義者か」くらいに思われそうなんですけど、実際面白さで言うとスタイリッシュアクションをしていないとしても、エンタメ性でオリジナル三部作がめちゃめちゃ面白いと感じるのは何も不思議なことではないでしょう??

序盤からライトセーバー乱舞が多いのは良し

前回倒せなかった悪役が序盤で出てくる、という展開は非常に鳴海好み。
それを倒してもまだ巨悪が存在するってのは燃えますよね。
まぁ、誰がどうなるか結末を知っていて見るからテンション上がりっぱなしとはいかないですけど……。

とはいいつつも、クローン戦争という言葉でしか知り得なかった情景を映像で観られるというのはお得感有り。
重々しい雰囲気からスタートしてアナキンの成長ぶりと暗黒面へ誘われてしまう流れはシリーズの積み重ねとも言えますよね。

でもやっぱり、好きなキャラクター達が相容れなくなるストーリーはしんどい。
そこから毎回思うこと。

それは、

「君たちホウレンソウ足りなくない???」




アナキン・スカイウォーカーは本当に悪の道に堕ちて終わるのか?

少年時代からアナキン・スカイウォーカーという人物の成長を見守ってきた我々ですが、その最後がどうなるのかというのをいよいよ目撃。

ここから視点を変えるとスターウォーズは面白いもんで、オリジナル・トリロジーだけ見れば『ルーク・スカイウォーカーが平和を取り戻す話』に見えるんですが、プリクエル・トリロジーを観てからオリジナルを辿ると、『アナキン・スカイウォーカーがフォースにバランスを取り戻した』というお話に切り替わるわけです。

後から作られたというのに物語の視点を変えて楽しむことができるという、なんともありがたいSFシリーズ。

SF史に名を残しただけではなく、今でも世界の人々の心を掴んで離さない物語は、なんとまだまだ続いていきます。

次のお話は、シークエル・トリロジーにて……。





「Yes,My Master.  --Darth Vader」

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