【ネタバレあり】651本目 デッド・ドント・ダイ/メタ要素詰め込みまくり系ゾンビ映画
映画レビュー/概要
651本目 デッド・ドント・ダイ/The Dead Don't Die2019年
監督:ジム・ジャームッシュ
主演:ビル・マーレイ、アダム・ドライバー
評価:★★
あらすじ
とある田舎町の動物たちが、突如奇っ怪な行動をするようになる。
捜査官が調査に乗り出すが、今度は墓場から死体が起き上がり……。
ビル・マーレイ。アダム・ドライバー。更にはティルダ・スウィントン。
どう考えたって最高の映画が出来そうな布陣でお送りする、たっぷり無駄遣いなB級系ホラーゾンビ映画が誕生。
ノリが軽い予告編から察するに、そりゃ★3つくらいかなーっていう期待値で映画館に足を運んで鑑賞したんですけれど、それすら下回ってきましたね。
その薄っぺらさはこの作品のパンフレットにも現れています。
いやほんと、これ盛ってないです。というか、減らしてないです。
写真だらけでほとんど映画の中身について濃くかかれることのないパンフレット。そもそもゾンビ映画の時点であまり語ることが無いってのは当然ですけど。
俳優陣で騙された!と思った人は他にも居るかもですが、とにかくゾンビ映画の中でも特筆すべきはメタとギャグの配分がどう考えてもおかしかった点ですかね……。
メタ要素たっぷりだけど
監督が言わんとしたことはわかりますよ?
ゾンビが生前と同じ行動をしている、というところから、そもそも現代人なんてのはこのゾンビ同様にスマホを見ながら仕事をだらだらやってコーヒー飲みながら歩くだけの屍みたいなもんですからね。
メッセージ性は伝わりやすいところではありますけど、あんなに主題歌プッシュしまくる必要ありましたかね?確かに、何度も聞いていると中毒にはなる曲ですけど。
だらーーーっとそれだけを聞かされる時間が幾度も続いてしまうと、流石に飽きが来るっもんですよ。
もっとビル・マーレイとアダム・ドライバーが『ドーン・オブ・ザ・デッド』しかり、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』しかりな逃走劇をしつつ、ティルダ・スウィントンの謎キャラに助けられつつ逃走する方がよっぽど面白かったのでは?
それだとメッセージ性が薄い?
メッセージ性強調したいなら、そもそもUFO出さなくていいですよね!?
やらかし
最大級に謎だったのが、ティルダ・スウィントン演じるゼルダ。
彼女が日本刀振り回しているうちはなんとなく楽しめていたものの、彼女がUFOに乗って飛び去っていったあたりから謎も謎。
この下り要らなくない??????????
そしてロナルドは「この話は脚本に沿って話を進めてるよHAHAHA」って言い出す始末。
最初のゾンビ映画特有の「一体誰がこんな酷いことを……」から目ぼしい展開も無いので、ゾンビ映画を楽しみたかった人としてもニーズが外れるし、予想外の展開を期待してしまった人としても、予想外のベクトルが予想外すぎてハズレてしまったのでは。
最後に頭に残ったのは、いいだけ聞かされた主題歌のみ。
というわけで、モノ好きだけが御覧くださいな★2つで終了です。
「たぶん、ゾンビです。 --ロナルド・ピーターソン」
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