379本目 ロボコップ3/間違った日本が崩す第三作目
映画レビュー/概要
379本目 ロボコップ3/RoboCop31993年
監督:フレッド・デッカー
主演:ロバート・ジョン・バーク
評価:★★★
あらすじ
ロボコップ2の制作に失敗したオムニ社は、業績を向上させることに躍起になっていたが、日本企業であるカネミツコーポレーションに買収されてしまう。
オムニ社の負債を払拭すべく、過酷なノルマが社員に課せられ、次々と退職やストを起こすものが続出。
デトロイトに新都市を作ろうとしたことにより、市民の怒りが爆発。
過激犯罪が街で溢れると共に、オムニ社の部隊と衝突が発生してしまう。
そんな中、ロボコップは……。
目次 |
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・シリーズ完結 |
・賛否の嵐! |
・間違った日本 |
シリーズ完結編
『ロボコップ』で一躍人気が出て、『ロボコップ2』で更に世界観を広げ、今作では世界観が広がりすぎてちょっと飲み込むのに時間がかかる最終作が登場。前作で失敗したオムニ社が怪しげな日本企業に買収されたせいで、オムニ社は更にブラック企業に。
更には街をもっと混乱させる出来事を起こしまくって、ストどころか犯罪率は上昇の一途を辿る。
そんな世界観になった世紀末なデトロイトに居る最後の光。
それが我らのロボコップというわけです。
シリーズ最後として、物語を締めくくるという点ではしっかりまとめてくれているとは思います。
彼の正義は最後まで保たれたようにも思いますが、どうにも腑に落ちない点がちらほら。
いや、結構個人の好みで分かれる部分なので、そんなに批判しまくる内容とかではないんですよ。
あくまで、鳴海視点でどう思ったか?を把握してもらえればそれでオッケーです。
が、色々思ったのはどうやら鳴海だけではないようですね。
賛否の嵐!
続編ものにありがちな問題点として、シリーズでずっと出ていたキャラクターが続編でとんでもない扱いを受けてしまうということがありますが、今作も大いに語らう要素があります。もしくは、それ以外にも問題視される要素が。
1,一作目と二作目でロボコップを演じたピーター・ウェラーではなくなった。
2,ロイスがとんでもない終わり方を……。
1については、そもそもロボコップってそんなに顔出なくてもロボコップだから別にいいかなぁと鳴海的には思っちゃいますので割愛。
ぶっちゃけ、そこを重要視していないファンの方も実際には居たそうな。
※当然ながら、同じ俳優を求める声は大きくあります。
2。鳴海としても一番問題視しているのはここにあります。
だって、ロボコップの相棒ですよ?
そう簡単に退場させていいわけがないのに、あんな終わり方をしてしまうなんてあんまりじゃないですか。
確かに物語的には意義のあるものですけど、その意義を見出すレベルの出来事が起きたか、もしくはそれに釣り合うようなことが起きたかどうかが大事だと思うんですよね。
街は荒廃の一途を辿って、更にとんでもない状況になっているというのはわかりますが、ロボコップの葛藤を動かすために相棒を持ち出してまで展開させる必要は無かったんじゃないかって思っちゃいます。
いやー、ここだけは本当に3作目のがっかりポイント……。
※鳴海比
間違った日本
映画界で間違った解釈をされる日本ですが、今回ももれなく怪しげな日本企業が登場しました。個人的にはえせ日本嫌いじゃないので、こういうのはそんなに気にしないですが。
しかし、気にせざるを得ない要素が一個。
それは今回の宿敵となるアンドロイド。
日本=忍者=武士道 的な側面を持ち合わせたこのロボットが、今回はロボコップを苦しめることに。
※でも、一人称画面はターミネーターの日本版。もしかしてスカイネット産?
最終的に味方の手を借りなければ倒せていたか怪しいくらいの強さなので、シリーズ屈指と言っても過言ではないでしょう。
昔から観ていて絶対印象に残るのは、同じアンドロイドが登場し、2体が同士討ちする手前。ロボコップに顔面めちゃめちゃ撃たれてヤバいことになった後ですよね。
今観ると、結構トラウマ級な顔をしていたことを思い知らされました。
あんな不気味な笑い(?)を浮かべていたのだと。
キャラクターも物語も異色なロボコップ3。
リピートはしないかもですが、シリーズ追う人は観て損が無い一作だと思います。
「そう呼ぶのは親しい者だけだ。貴様等はロボコップと呼べ。 --ロボコップ」
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