映画レビュー/概要

378本目 ロボコップ2/RoboCop2
1990年
監督:アーヴィン・カーシュナー
主演:ピーター・ウェラー
評価:★★★★

あらすじ
近未来のデトロイト。
”ヌーク”と呼ばれる麻薬が街に蔓延り、ロボコップは密売組織を追い詰めることに追われていた。
治安対策としてオムニ社は第2のロボコップを制作することにしたが、どれも精神が安定せず自壊してしまう。
この結果により、さらなる最強のロボコップを手に入れるため、オムニ社の社員兼心理学者が、犯罪者をロボコップにする提案を会長に申し出るが……。


目次
・VS更に凶悪ロボット
・武装多すぎ
・ポンコツ化


VS更に凶悪ロボット

ロボコップ』にて一躍有名になった蘇り警察です。

その3年後、満を持して続編が登場。
未だにストップモーションを使い、アクションを行うのは当時からすると「めっちゃかくかくやん」て思われた方も多いかもしれませんが、今見ると映画界の偉大な遺産に思えるから不思議なもんです。

ラストバトルは自分の中の9歳児がガッツポーズする勢いで燃えるので、こういうレガシーな手法も本当に大切ですよね。

さて、本編はと言うと、以前に比べるとちょっとコメディ調な部分が多くなっています。
新ロボコップを生み出すためのテストなんてギャグ漫画そのままですからねw

対比として面白いのは、一作目が警官を蘇らせたロボットですが、今回は凶悪犯罪者をロボット化したというもの。
続編のシナリオとしては胸アツ展開が続くので、1を見たら立て続けに観たくなる面白さを持っています。

武装多すぎ

凶悪犯罪者であるケインをロボ化したロボコップ2。
初代と違い、武器がめちゃめちゃ搭載されています。

高速ミニガン、小型ロケット砲、パンチングアーム、ハサミ、バーナー、プラズマトーチなどなど。。。

この武装付けすぎがちょっと安物感を醸し出しているんですが、それと同時に色んなギミックが戦闘時次々出てくるので観ていて面白い。

ロボとしてスマートなのは初代ロボコップですが、対比的にガチャガチャとガジェットが付きまくってる2号機。
どう考えても人気でるのは初代ですが、こういう沢山武装してるロボット好きな人も多いはず。
軍事的な利用も考えていたのでこういう装備になるのはわかりますけど、それにしては安っぽさ出ちゃうのはどうしてなんでしょうねw

ポンコツ化

めっちゃスタイリッシュなアクションをするロボコップですが、今作では本当の意味で”腑抜け”にされてしまいます。
正義のためのプログラムと言いつつ、体よく明るいロボ警官を目指すための行動をさせられ、犯罪よりも市民にうまく見られるためだけのロボ。

その裏で暗躍するケイン(※犯罪者である彼も呆気なく腑抜けにされてしまうわけですが……)。

正義のためと言いつつ、ヒーローがここまでコケにされてしまう作品も中々珍しいですよね。
シリーズ通して一番哀れな姿にさせられてしまう一方、本当に最後はカッコよく映るのでそのラストにご期待下さい。




「あばよ。  --ロボコップ」

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