映画レビュー/概要

377本目 ロボコップ/RoboCop
1987年
監督:ポール・バーホーベン
主演:ピーター・ウェラー
評価:★★★★★

あらすじ
近未来のデトロイト。
市警として赴任したばかりのアレックス・マーフィーは、指名手配中のマフィアを追い詰めていく。
だが、マフィアのボスであるクラレンスとその仲間たちに捕まり殺されてしまう。

死んでしまった彼だが、オムニコープ社がロボ化。
蘇った彼は、町の悪を退治していくが……。


目次
・彼はロボか、人か
・グロさ抜群!
・萌えキャラ ED-209


彼はロボか、人か

既にターミネーターが公開された後で彗星の如く登場したロボットSFアクション映画。
SF界にも当時一石を投じることになったという伝説の映画をレビューします。

死んでしまった警官が、ロボとして復活し悪を成敗していくという新しい形のヒーロー像を見せてくれたわけですが、ただガンアクションがかっこいいとか、グロテスクすぎね?みたいな意見にサンドイッチされるかのように、非常に議論しがいのあるテーマが挟まっています。

「ロボコップ」はロボットか、人間か、というお話。

今作はSF作品でありつつも、ロボコップというキャラクターをどう見るか?という話においては結構重く語ることのできる題材です。
そういう設定も相まって、低予算ながらも大ヒットしたのではないでしょうか。

撮影時には、その見た目通りメタルボディを俳優が着て演じなければならなかったため、相当な暑さに耐えながらあの演技をしたのだとか。
現在であればCGとか軽量素材で作られるかもしれませんが、当時は10kg以上はするスーツを着ていたというのだからさぁ大変。

そういう苦労がありつつも、観ている我々としては大変楽しませてもらっているので、演者の力を改めて目の当たりにできる一作です。

さて、次項から更に面白い点について触れていきます。
万人受けするタイプの面白さではないですが……。

グロさ抜群!

ロボコップを初めて観た時、鳴海は幼稚園児でした。
父親がLD(レーザーディスク。表裏で入れ替えながら見なければならないという、DVDの4倍以上デカイ保存媒体。そんなものもあったんですねー)を持っていたので、それで鑑賞してました。

いやしかし、ご覧になった方ならわかると思いますが、とにかくこの作品はグロすぎるんですよね。
撃たれて血のりが入った袋が爆発するだけじゃなく、兵器で腕は吹き飛びますし、殺し方が残酷なシーンもあります。

何より、クラレンス一味の死に方がトラウマレベル。
LDのパッケージ裏にもそれが普通に写っているもんですから、タイトルと物語伏せたらゾンビ映画と遜色無いくらいですよ。
ま、実際にゾンビ化しているのは主人公ですけどねー。

若干の冗談はさておき、本気でグロいです。
主人公のかっこよさと同じくらいグロさが詰まっています。

その手の映画が苦手な人はやめておいた方がいいかもですが、ストーリー的にもかっこよさ的にも見て欲しいので、グロいシーンだけ視線を逸して貰えればと。

萌えキャラ ED-209

主人公に対して立ちはだかるのはマフィアだけではありません。
目には目を。ロボにはロボを。
ということで、ロボコップ以外にもロボットが登場します。それがまた面白いとこだと思うんです。

マフィアを追うマーティの前に立ちはだかるは、ED-209。
初対面の時は、あれだけ悪人達をバッタバッタと倒していたロボコップがボコボコにされるという衝撃展開。

あまりのショックさに子供だったらテレビ消してる勢いですが(鳴海は観てました)、そこで可愛らしさをいきなり発揮してくるのが憎めないところ。

このED-209は二足歩行型ロボットなんですが、足が人間の足とはちょっと異なるもので、いかにもメカメカしい形をしていたばかりに、階段を降りることができないという弱点を露呈。
更には、転んで駄々をこねるという擬人化確定な(されているか知りません。怖くて検索できません)演出まで用意。

そんな萌キャラが登場するロボコップ、鑑賞したことない人は是非御覧ください。





「お前はクビだ!  --オムニ社会長」

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