映画レビュー/概要

724本目 クワイエット・プレイス 破られた沈黙/A Quiet Place: Part II
2021年
監督:ジョン・クラシンスキー
主演:エミリー・ブラント
評価:★★★

あらすじ
物資が乏しくなり、新しい場所への移動を余儀なくされた一家。
新たな場所へ向かう途中、”奴ら”に見つかってしまい……。
即死するんじゃない。今回は超即死。
というわけで、今回はクワイエット・プレイスの続編をレビューしていきます。

クワイエット・プレイスのレビューは下記

最早ネタ切れなのでは?と思っていた我々の期待をいい意味で裏切り、ストーリーが新たに展開。
”奴ら”がどうやって地球に来たのか?そして来た初日はどんな惨劇が繰り広げられていたのか?が語られます。
そして更に、一家に襲いかかる恐怖。
恐怖って、こんなに立て続けに起こるもんですかね???

今度は疑心暗鬼だ

前作が生み出したのは、音を立ててはいけないという恐怖。
今回はそこに加え、人を信じていいのか?というシチュエーションもプラス。
人類が追い詰められると、善人だけじゃないよね?っていうのは数々の映画で周知の事実ではありますが、これが笑っていられないのは現実でも同じです。
日本に居るとそういうことを忘れがちですが、他人から自らを守るべしというのは常に忘れてはいけないかもしれません。

そんな状況に対して、
・怪我をした子供のために包帯取ってこなきゃ!
・奴らをぶっつぶすために一人で奴らがうじゃうじゃしている中で歩いていかなきゃ!
・大変!赤ちゃん用の酸素ボンベが無くなる!
・どうしよう!生き残った人が襲ってくる!
などなど、嫌というほど最悪の自体が次々と重なります。
ここらへん、見ていてどんだけ不幸なんだよと思いつつ、IMAXの音響のせいでいちいち驚きつつ観ていたので寿命が縮まった気がします。

前作は一家だけ見ていた状況が、続いては各箇所に散らばった面々がとんでもないことになってしまうので、落ち着いて観られるシーンが全然ありゃしません。
ほんと、心臓がヤバかった……。

キリアン・マーフィーめっちゃかっこいい

今回キーになるのは、父親と友人であったエメットをキリアン・マーフィーが好演。
最初は味方か敵かわからない状況でしたが、事態が変わるにつれて心強い仲間に。
銃を撃つシーンも、奴らを退治する姿もめちゃくちゃかっこいい。
彼のお陰で世界観の幅が広がったのは間違いないですし、この先の展開がどうなるか読めない、というこのシリーズとシナジー形成できているのもお見事。

最後まで生き残ってくれたのは今作を観ていての一番の救いかもしれないです。
それくらいほっとした要素の1つですし、やっぱり最後には奴らが弱点を克服できずに終了。

今度こそネタ切れだよね?と思いきや、3作目の構想もあるとのこと。
邦題でつけちゃってますけど、沈黙が破られたら今度はどうする?
超即死の次はどんな即死??

ある意味別の期待も高まりつつ、新作を楽しみに待つとします。




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