【ネタバレなし】720本目 ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ │ ガイ・リッチーフィルムの原点と言える群像劇
映画レビュー/概要
720本目 ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ/Lock, Stock and Two Smoking Barrels1998年
監督:ガイ・リッチー
主演:ニック・モラン
評価:★★★★
あらすじ
街で盗品を売りさばいている小悪党4人組。そのうちの1人が賭けに負け、50万ポンドの借金を背負う。
4人連帯責任として、一週間で完済しなければならなくなり、なんとかその方法を見つけ出すのだが……。
ガイ・リッチー作品で一番最初にハマったのは『シャーロック・ホームズ』ですが、以後彼の作品を見漁ることになったのは言うまでもなく。
群像劇と言えば彼、くらいな心持ちになったのは『スナッチ』ですし、新作の『ジェントルメン』も見逃せません。
その復習というわけではありませんが、スナッチの前身とも呼ばれている今作を鑑賞。
登場人物が大勢居るにも関わらず、その1人1人が重要な鍵として話を進めていくため誰の行動も見逃すことができないのが特徴です。
そんなにわちゃわちゃしているのに、何も取りこぼすことなく終わっていくのが観ていて最高にスカッとします。
映画を楽しむ、とはまさにこういう作品と巡り会い鑑賞できることではありませんか。
最初はぐちゃぐちゃ
複雑めいているのに話はある意味シンプル。
借金を抱えてしまった若者4人が、その借金を返すために何をするか?というのを主軸に追っていきます。
しかし、そこにギャングとマフィアが絡んできてしまい、予想し得ない展開になってしまう、というのが面白み。
中盤以降までは、まず登場人物の把握が大変になってきます。
そこが見にくいという方もいらっしゃるでしょうが、鳴海はそんなに苦労せず鑑賞できました。
確かにバックグラウンドやその人物が何をどうしていきたいかを深く掘り下げるわけではありませんから、ちょっと大変というのもわかります。
ですが、頭を空っぽにして観ている方が楽しかったりするので、気にせず見進めるのをオススメします。
最後は美しく
10人以上登場する作品ですが、最終的には1つの結末に向かって進んでいきます。
例えるなら、今までバラバラだったパズルのピースが1つに合うって言ったところです。
ドンデン返しのようなパターンともちょっと違い、「あれってそういう意味だったのか!」と言った理解が得られるものではありませんが、それってそっちに進んじゃうんだ、とすれ違い行き違い勘違いが組み合わさっていく様が正にガイ・リッチーフィルム感。
今回はネタバレなく、皆さんにはDVDでレンタルしてご覧いただきたいので控えますが、土日のお休みを爽快に過ごしたい方は是非御覧ください。
「捨てちゃ勿体ねぇや。 --トム」
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