映画レビュー/概要

399本目 ゾンビスクール!/Cooties
2014年
監督:ジョナサン・マイロット
主演:イライジャ・ウッド
評価:★★★

あらすじ
小説家になる夢を諦めた男が小学校に赴任。
子供と楽しく過ごせるかと思いきや、給食に”異物”が混入。

ゾンビ化した生徒が次々とクラスメイトを襲い始め、学校は終末を迎える。
ゾンビ映画。
それはまさにゾンビのように多くの作品を世に生み出してきました。
例えそれがまったく面白くないB級映画であっても、一応ゾンビ映画なので、という最低保証的な意味合いをもたせてくれる映画界の中でも最高の素材の1つとして数えられる代物です。

今回のゾンビ映画は、ゾンビ×小学校ということで、日本じゃPTA的なところにお叱りを受けそうな題材での進撃です。
ゾンビといえばホラー作品の中に分類され、場合によっては子供に見せられないグロテスク描写も定番になってきますが、この作品はコメディに対しての比重が大きいため、気軽に観られる仕様になっております。
※グロ描写が無いとは言っていない。

出演作すらディス

主人公は小説家になる夢を諦め実家に戻り、小学校の教師になるというお話。
若干どころじゃないディスりを受けるあたり、『パラサイト』に続くイライジャ・ウッドの宿命は未だに逃れられない様子。
「ホビットじゃあるまいし」と自身がかつて栄光を得た作品をも含めてのディスり。
生徒からは原題の『cootie』というバイキン扱い的な意味合いの言葉そのままにいじられる。
なんとも悲しいお話ですね……。

そんな彼が人生とはかくもつまらんものかと思っている最中、給食で出た1個だけ色の違うチキンナゲットがゾンビの素。食べた生徒たちは悲しきかなゾンビに。これにてゾンビアウトブレイク。
頭のおかしい展開+頭のおかしい面々が次々登場。

コメディに拍車をかけつつ、この世界(学校)を生き抜くことができるのか!?という内容になっています。

コメディ要素が強く、怖さへのステータスは低め。
ソウ』の脚本担当のリー・ワネルもノリと勢いでギャグをかましていく姿は笑わずにはいられません。

私はゾンビ映画に出たい

最終的には、そんなに後味が悪い形での終わりにはなりません。
誰が生き残るのかは明記しませんが、生き残るのが誰かな?というダービーはゾンビ映画の醍醐味ですからね。そういう側面もしっかり楽しめます。

・ゾンビ映画は得意じゃないけど、ラフな展開なら好き。
・グロ描写に耐えられる。
・ブラックジョークを受け入れられる。
・イライジャ・ウッドがディスられていることに対して文句が出ない。

という方にはオススメの一作となっています。
リー・ワネルが脚本に携わっていてもどうせゾンビ映画ですから、そんなに気構えず御覧ください。





「お前気持ち悪いな」

#鳴海の一人でキネマ
#ゾンビスクール!
#映画レビュー