映画レビュー/概要

470本目 ブラックパンサー/Black Panther
2018年
監督:ライアン・クーグラー
主演:チャドウィック・ボーズマン
評価:★★★

あらすじ
アベンジャーズの内乱後、ワカンダ王国にて即位することになったティ・チャラ。
しかし、国王になった直後、ロンドン博物館にてクロウが襲撃。
裏取引先となる釜山へ潜入すべく、ティ・チャラは行動を起こすが……。

MCU第18作目。
ついに『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』まで後少しとなった頃。
その1作品前に登場したのがこのブラックパンサー。

シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』で初登場したティ・チャラが、国王様としてお仕事をするお話。そんなに軽快なもんじゃないですが。

立ち上がりは、ブラックパンサーとはなんぞ?と、先代の若い頃のちょっとしたお話。
なんだか、MCUを観に来たっていうよりディズニーのライオンキングってな雰囲気がめちゃめちゃしますよね。
それが良いか悪いかっていうか、雰囲気としてそんな感じだなと。
ディズニー傘下になったことで、そういうテイストも混ぜていこうぜ!的なお話もあったかもですが、それはさておきワカンダという国が実はめちゃめちゃ栄えていましたぜっていう設定はかなり楽しめました。
ヴィブラニウムがどんだけ科学発展に貢献してんだ……って思わされる一面もありつつ、今までひた隠しにしてきた秘密も顕になるので、ラストは国王と一緒にニヤリですね。

ワカンダフォーエバー!!!

親父がその弟を手にかけてしまった、ということが発端でどちらの息子も大変になってしまう……。
という、いつものMCU的展開はさておき、釜山での戦いはガチでした。それは後で語らせていただきます。

そこ以外はキルモンガーのカッコよさとキャラクターが引き立つ流れが続き、シビル・ウォーの時に受けた印象とちょっと違う、人間味溢れるティ・チャラを拝むことに。

エムバクのゴリラ感も中々笑わせてもらえますが、最終的にはワカンダが世界進出という結末。これにより、トニーの技術が格段バフされてしまうことは、まだ誰も知りませんでした……。

つまるところ、
・キルモンガーかっこええ
・釜山の戦いパネェ
・ティ・チャラ意外と人間味深い
の3本に詰まっているかと。

推しは釜山の戦い

ウルトロンに腕を切られてしまったクロウさんとの対決。
今まで散々ヴィブラニウムを盗んできた彼との決着をつけるべくして向かった韓国・釜山ですが、MCU屈指のアクションを見せていただきました。

まずは室内。ロングショットの流れがあまりにもキレイすぎるし、かつよくまぁそんなカメラワークで動きを捉えられたもんだと感嘆。

そして予告編でも存分に紹介されているカーチェイス。
ブラックパンサーのカッコよさを存分に堪能してもらおうという制作陣の心意気を感じるようなショットの数々。
ここだけで大変満足できる程嬉しい時間が続きます。

親父さんとのお話はちょっと残念な部分も多いですが、国王としてこの先の困難を乗り越えるには必要な試練だったのでしょう。

しかしながら、現実世界で演者のチャドウィック・ボーズマンが逝去されてしまったことが本当に残念でなりません。
お悔やみと共に、この作品が彼の素敵な人生の一片であることを心に刻ませていただきたいと思います。





「ワカンダフォーエバー!  --ティ・チャラ」

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