映画レビュー/概要

396本目 キングコング 髑髏島の巨神/Kong: Skull Island
2017年
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
主演:トム・ヒドルストン
評価:★★★

あらすじ
1973年。
調査員ランドサットが見つけた髑髏島に軍と傭兵、ジャーナリストが向かう。
そこは今まで人類が訪れたことのない未踏の島で、知られざる生き物の巣窟だった……。
キングコング。
鳴海がその怪獣の名を知ることになったのは、『キングコング対ゴジラ』を観てからでした。
幼稚園時代に観たので、ゴジラと戦ったことのあるでかいゴリラ、くらいの認知しか無かったんですが、アメリカの方では日本のゴジラ同様に大ヒットをしたキャラクターであることを知ったのは、もっと後でした。

ちなみに、キングコングの初出は1933年。
ストップモーション(人形コマ撮り)と呼ばれる技術で、日本のゴジラのような着ぐるみではなかった。
1コマずつ写真を撮ってつなぎ合わせるようなイメージなので、2時間映画を制作するには途方も無い時間を要する。

そんな古き良き伝統のコングから約80年。
その間に何度か登場してきたコングだったが、今作のコングはレジェンダリー・ピクチャーズのゴジラシリーズ、いわゆる”モンスターユニバース”に属する怪獣として描かれています。

2021年公開予定(頼むからコロナ消えてくれ)の『ゴジラvs.コング』に登場する、若かりし頃のコングがお目見え。

ユニバース形式の作品らしく、ゴジラシリーズとの繋がりや『ゴジラ キング・オブ・ザ・モンスターズ』に大きく関わる要素が盛りだくさん。

さてさて、コングさんはというと。

怪獣ドンパチ島

時は1973年。
まだゴジラが世界に現れていない頃、人類が足を踏み入れたことのない島ですくすくと成長中であったコングは、両親の仇を殺そうと奔走する。

CG制作のコングながら、その表情はかなり豊か。
コング自体は他の怪獣と違い、髑髏島を守るための守護神的な立ち位置なので、ふつーに生活しているときは農場で平和に暮らしているサノスくらい穏やかな表情をしており、逆に島を荒らす存在が出てくると荒々しく攻撃をしかけます。

昨今の怪獣映画はCG処理が多いので、かなり夜間の戦いが多いんですが、今作は仇敵であるスカル・クローラーとの戦いを白昼堂々、それも描写が難しい水辺でバリバリ戦いを繰り広げてくれます。

その戦いは圧巻で、これぞ怪獣映画!という立ち回りを見せてくれます。
怪獣映画好きとしてはこの戦いが見れただけでもかなり満足なので、怪獣同士のバトルが好きな人にはオススメです。

真の王

本編も相当楽しませていただいたし、トム・ヒドルストンもめっちゃかっこいい上にブリー・ラーソンは美人。
サミュエル・L・ジャクソンはいつものセリフをしっかり吐こうとしてくれたしと、演者についても文句無し。

なんですが、一番心打たれてしまったのはCパート。
ちょっと期待していたところではあるんですが、当時その後の作品についてはあまり語られていなかったですし、どんな怪獣が出るかも未だに隠されたままだったので、壁画でラドン・モスラ・キングギドラが描かれていたことが発覚してからのテンション爆上がり。

そして締めは怪獣王の咆哮。
最高of最高。

今後のモンスターユニバースに期待せざるを得ません。





「絶対に生きて帰れない。無理だ。  --マーロウ」

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