映画レビュー/概要

695本目 進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド
2015年
監督:樋口真嗣
主演:三浦春馬
評価:★

あらすじ
巨人と戦った新しい巨人の正体は、なんとエレンだった。
巨人に対して攻勢を変えるためには、再び穴を塞ぐ必要がある。

エレンは、人類最後の希望として、最後の任務に挑む……。
前回、『進撃の巨人(2015)』にて、実写映画化した作品がどのような形相をしていたのかつらつらと書きましたが、今回はその完結編。

お察しの通り、2015年は原作がまだまだこれから!という時期だっため、映画独自のエンディングということになります。
つまり、映画独自の歩みを進めた実写版進撃の巨人は、独自の形で終わりを迎えるということになります。

ファンから松明を放り投げられまくったこのシリーズは、一作目の内容を観てから興行収入が後編でガタ落ち。
もし自分が進撃の巨人ファンであったなら、後編は観に行かなかっただろうか?いや、観に行かないわけにはいかないだろう。

物語の途中で観ることを辞めるという行為をしにくいタイプなもので、例え面白くなくても続きは観ちゃいます。
それが、鳴海という生き物なので。

というわけで、★1つスタートだった実写版進撃の巨人の顛末は……。

それっぽく終わらせる

前作の振り返りからスタートし、エレンが巨人化する!コイツはやばい!っていうところからスタート。
ちょっと良さげだったキャラ(ピエール瀧)は殺され、最終的な目標は穴を塞ぐということに焦点が当てられます。

爆薬が無くなってしまったが、代わりに一作目の伏線回収である不発弾を調達する旅へ。
その最中、謎の巨人に誘拐されたエレンは、悪役兼リヴァイポジションの長谷川博己演じるオリキャラによって、巨人の成り立ちを聞くことに。

原作では当然濃く描かれる巨人の存在がどうして登場したのか?そして、エレンに投与された薬はどんな成分だったのか?
などの面白そうな部分を、映画では全部人類の進歩の弊害として勝手にこんなことになっちまったんだと原作漫画の紙面と一緒に物語をくしゃくしゃにして、最後は大型巨人を最終ボスに仕立てあげてそれっぽくエンド。

物語の流れとして大きな欠陥を抱えているかというと、そう見れないものじゃないんですけど、面白いかどうかはまったく別問題。
擁護したいと思う点も特になく、エンドオブザワールドです。

それっぽく終わるなら

唯一の救いは、原作で大人気のリヴァイ兵長が登場しなかったところでしょうか?
人気キャラを貶められることは更に怒りを買うことになるので、ある意味助かったような。

壁の外を観てみたいだろ?
どうだ?この景色。
キレイだよな?
観たい海見れたよな?
良かったな?

っていう感じでスタッフロールなんですが、長谷川博己のキャラをもっと悪役化してくれた方が良かったのにとか、大型巨人のクオリティ高いから総力戦みたいな形でドンパチやってくれた方が良かったなぁとか。

そもそも、やっぱりこの物語自体無理があったのかなぁ。
ハリウッドに任せた方が良かったのかなぁ。

って思っていたら、スタッフロール終わりました。
鑑賞後の感想は以上です。





「エレンが、人類最後の希望です。  --アルミン」

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