映画レビュー/概要

393本目 インシディアス 序章/Insidious: Chapter 3
2008年
監督:リー・ワネル
主演:ダーモット・マローニー
評価:★★★

あらすじ
引退していた悪魔学者のエリーズ。
彼女は、クインという女性に対し霊視を行っていたが、その1件がきっかけで更に悍ましい邪悪と対峙することになり……。
インシディアス』シリーズの第3作目。
個人的に下降した2作目に比べ、今作はどちらかというと平均的な面白さ。

悪魔学者であるエリーズが過去にどんなお仕事をしていたのか?というところや、彼女の身の上話も中心になってくるので、シリーズもののストーリーを追うことが好きな人には楽しい作品ですね。
1作目のための伏線は色々ありますし、ランバート家の話じゃないけどホラーとして楽しめる要素はあるので、そこはご安心を。流石のリー・ワネル&ジェームズ・ワン。

死霊館チックな

学者のエリーズが強いことは1作目で既に知っていたことではありますが、彼女の活躍をもっと観たかった!という声を再現してくれたのはこの序章の良いところで。

そういう、心霊に立ち向かうヒーロー的な立ち位置は『死霊館』のウォーレン夫妻が既にやってくれているんですが、それに近い期待をさせてくれるのがエリーズさんですね。

ゴーストバスターズ的な2人と組んでいろんな事件に立ち向かう、なんて筋書きは楽しみになるじゃないですか。
やるやらないの話はありつつも、最後にはしっかりとチームになったので機会があればもっと沢山観たいですよね?

ただ、エリーズは1作目であんなことになったので、難しいんですけど……。

恐怖はぼちぼち

1,2と比べるとわりとドッキリ描写多めなのは、リー・ワネルの趣向?なのかなーとなんとなく思ったり。
前作は雰囲気として嫌なシーンは後半であったものの、全体的にはそんなに怖いと感じる要素もなく終わってしまったので、ホラーとしての評価もイマイチな感じでした。
あちらは憑依しているしていない要素に尺を使わざるを得なかった、というところもあるのでちょっとベクトルが違いますよね。

初見で観た時にはちょっといい感じに怖いホラーですが、後年で残っているのはやっぱり先述の「このメンバーの活躍をもっと観たい!」で終わる、そんな作品でした。





「1人の死者に声をかけたら、全ての死者に届く。  --エリーズ・ライナー」

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