映画レビュー/概要

386本目 ナイトライト 死霊灯/Nightlight
2015年
監督:スコット・ベック
主演:クロエ・ブリッジス
評価:鳴海非推奨

あらすじ
心霊スポットとして有名な森にやってきた男女5人。
毎年自殺者が跡を絶たないというこの場所で、肝試しを行うことに。

だが、その軽率な行いが、彼らに災いをもたらす……。
心霊系、オカルト系映画の鉄板。
「それやっちゃ駄目でしょー」を体現する映画、『ナイトライト 死霊灯』。

・森に行く
・やってはいけないこと(ルールを破る)をする

という、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を1万回はリピートして見せてやりたいくらい駄目なことを続ける若者たちに鉄槌が下される本作。

POVホラーということで、そんなに悪いことはないだろー、なんて考えていた時期が僕にもありました。

ハッキリと面白くない

結論からお伝えします。
ハッキリと面白くないです。

何がそんなに駄目かって、「POVホラーだから安定」みたいなことを考えていたのに、その最低基準を簡単に突破してきた作品になります(悪い意味で)。

考えの詰めが甘いとは思いますが、ぶっちゃけPOVホラーってドッキリさせる要素さえ押さえていれば、せめてお化け屋敷くらいの怖さを味わうことができるって考えるのは求めすぎなんですかね……。

若者達が森に行って肝試しをする。
そこでルールを破ったせいで、正体不明の”何か”に次々と襲われる。

このシナリオなのに、最低限度の怖さを得られないならゲオでレンタルするべきではないのでは?
はい、するべきではありませんでしたね。というハッキリとした後悔が今でもあります。
それくらい面白くない、という印象が根付いているホラー作品です。

写してくれない苦痛

ホラー映画で一番やっちゃいけないのは、視覚的に何が起きているのかわからない、という点です。
雰囲気としてそこに何が居るかもしれないけれど、それが見えない、もしくはわからないっていうのはいいんです。演出の一つですから。
でも、カメラがぶれぶれすぎて何が起きているのか全然わからない、ただただパニックなだけの映像を延々と見せられたり、暗すぎてテレビの電源がオフになっているんじゃないかと思うような映像をひたすら流されていると、演出以前の問題です。
これは見れたもんじゃない。

本編についてほぼ触れていないじゃないか!と思うかもですが、触れようがないんです。
なぜなら、正体不明の何かについてはまったく教えてくれないし、そもそも彼らがどんな悲劇に遭っているのか肝心のシーンは絶叫だけで終わっていくので、何があったのかよくわからないという。

そこまで言っちゃうと少し誇張になってしまうので、正しく言えば「誰がどんな死に方をしているのか、誰が取り憑かれているのか、はわからんこともない」っていう感じ。

マニアックなPOVホラーファンの人は見てもいいかもですが、語るのはきっと酷評だけです。

その話が一番この作品にとって怖い気がする……。





「ナイトライトって叫んで」

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