映画レビュー/概要

372本目 007 ゴールドフィンガー/Goldfinger
1964年
監督:ガイ・ハミルトン
主演:ショーン・コネリー
評価:★★★★

あらすじ
スペクターからの刺客を返り討ちにしたボンド。
今度はマイアミで大富豪、ゴールドフィンガーの悪事を成敗。

そんな彼をまたもや狙う悪の刺客。
果たして、今回も彼はミッションをクリアすることはできるのか。

目次
・あまりにも独特すぎる手口
・ボンドカー登場
・オッドジョブ、降臨



あまりにも独特すぎる手口

第三作目、ゴールドフィンガー。

車か何かのCMでもテーマソングが起用されていた通り、曲があまりにも有名な今作。
「ゴールドフィンガ~」の出だしだけで全てを想起させるレベルです。

前作「ロシアより愛をこめて」で人気を博した007シリーズですが、そこへ更に拍車を掛けたのがゴールドフィンガーです。
ショーン・コネリー扮する007映画の中でも実にコミカルで、かつ印象的な作品だと鳴海は思っています。

その最たるものである殺しの手口ですが、裏切り者に対して金粉を塗ったくって殺害とか、どうすりゃ考えつくんだよそんなのっていうレベルの発想力。
ゴールド繋がりだとしても、あまりにコメディアンすぎるやり方。

称賛すべきなのか、笑えばいいのかわかりませんが、終盤まで軽快なテンポで進んでいくので、めっちゃシリアスな作品を求めている人にはお門違いなジェームズ・ボンド作品です。

とりあえず、笑えばいいと思うよ。

ボンドカー登場

007映画足るに必要な要素はいくつもあります。

ガンバレルのOP、主題歌、007のテーマ、ガジェット、ボンドガール、そして忘れちゃいけないのがボンドカー。

ボンドが乗っている車ということであれば、前作までに乗り回している車もありましたが、秘密兵器が搭載されて活躍した車、という意味では今作が初でしょう。
書ききるにはちょいと多すぎるギミックを搭載したこのボンドカーが、後年の007シリーズにも必須の要素となってきます。
3作目ですが、まだまだ原型となる要素は多いですね。

荒唐無稽なものが登場するのがまた面白いんですが、こういう車ですら笑い?に変わるような要素を沢山盛り込めるのが007シリーズの良さであり、ファンを掴む心意気の一つなのでしょう。

オッドジョブ、降臨

今作と言えば絶対に忘れられない”彼”が居ます。
そうオッドジョブさんです。

しゃがめば当たり判定が小さく、帽子を投げて当たれば即死。
そんなことをゲームで知っている人はめちゃめちゃ多いと思いますが、そんな彼の出演作がこのゴールドフィンガーなのです。

序盤からボンドを苦しめつつ、なんでも切れる帽子を持っているという007シリーズの悪役ながらの特徴を持ちつつ、最後には呆気なく終わってしまう彼ですが、物語よりも突出して彼の存在意義が大きいと感じるのは鳴海だけでしょうか。

序盤に記述した、奇っ怪な殺し方もまた面白い点ではありますが、彼のような個性的な悪役がいるかどうかが作品の面白さを左右すると思っています。

あれ、そんな話をどこぞのスパイ映画の悪役がしていたような。





「キミに言っておきたいんだが、稀にみる美人だ。  --007」

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