映画レビュー/概要

371本目 007 ロシアより愛をこめて/From Russia with Love
1963年
監督:テレンス・ヤング
主演:ショーン・コネリー
評価:★★★★

あらすじ
英国情報部"MI6"に所属するエージェント、"007"。
彼はスペクターの計画を止め、世界を救った。

復讐に燃えるスペクターは、007を辱めて殺す計画を考案。
再び窮地に陥る007は一体どうなってしまうのか……!?

目次
・シリアス路線を目指した2作目
・Q
・笑わせにきてるんだかなんだか…w



シリアス路線を目指した2作目

2作目にして、シリーズ屈指の人気を持つ007シリーズ作品が登場します。
”ロシアより愛をこめて”というワードは、様々な作品でも観られるように、今作が与えた影響はそれほど大きかったということでしょう。
パロディ的なタイトルも多いですしね。

前作は軽快さを中心とした作りでしたが、今回は007を悪の組織がいかに追い詰めていくか、という部分をメインテーマにしています。
ボンドガール、そして世界破滅計画を片手に、忌々しいエージェントを葬ろうっていう魂胆です。
その顛末がまた面白いのなんの。
エンタメとして、スパイ映画として、007映画としての楽しさが詰まっていると言っても過言ではないでしょう。

宿敵スペクターのNo.1であるプロフェルドも登場(と言っても姿は見せない)。
更に世界観が広がりゆく007ワールド。
忘れちゃいけない、あの人も登場です。

Q

厳密に言えばQと呼ばれるのは次回作以降のお話ですが、”装備主任”として担当者が登場します。
007シリーズと言えば、スパイ御用達のアイテムを乱用して破壊して戻さないこと(※Qは毎回破壊せずに返してくれと言うけれど、ちゃんと返したことはほとんど無い)で有名ですね。

そんな007へ健気にもガジェットを渡すのがQさん。
ロシアより愛をこめてでは、特殊装備のアタッシュケースを渡す。
そのアイテムこそ今作の大きな布石であり、今後長きに渡って続き007シリーズを支えるのに一役買う重要な存在であることを示したわけです。

お陰様で、ゲームでも楽しめるようなアイテムが沢山生まれたので、ゲームファンとしてもQに感謝っすね。

笑わせにきてるんだかなんだか…w

シリアス路線として進むのは大いに結構ですが、どうしても笑ってしまう点。
それは、今作の悪役グラント。

007シリーズの悪役なので、笑える点があるのは当然といえばそうなのかもしれませんが、腹筋思いっきり殴られても微動だにしないその姿には流石に笑うしかありませんでした。
初見で爆笑しましたからね僕はw

2作目ということもあり、後に登場する”ジョーズ”に比べると流石に一般悪役感は否めませんが、それでも彼は奮戦した方かと。

いやそれでも、やっぱり笑っちゃうんですけどね。





「キミに言っておきたいんだが、稀にみる美人だ。  --007」

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