【ネタバレあり】493本目 SF ボディ・スナッチャー │ 地味コワSF侵略映画の金字塔
映画レビュー/概要
493本目 SF ボディ・スナッチャー/Invasion of the Body Snatchers1999年
監督:フィリップ・カウフマン
主演:ドナルド・サザーランド
評価:★★★
空から泡が降ってきた!
◎宇宙生物が人間の身体を模してどんどん擬態し、侵略を続けていくというシンプルな展開。それがまた良い。
◯誰が本物の人間かわからず、疑心暗鬼な状況が続くのがまたSF侵略系映画としての王道の楽しさ。
◯ジェフ・ゴールドブラムがSF映画に出ているだけで加点要素。
宇宙人が大々的に侵略するのではなく、街の一角から開始するというのは一見地味なようにも思えますが、それがまた面白いところ。
『インデペンデンス・デイ』みたいなど派手侵略も大好物ですが、徐々に人間界が崩されていく様を観るのもまた一興。
鳴海個人としては疑心暗鬼状況でどう打開していくか?という観点で言えば『遊星からの物体X』が至高ではあると思いますが、足掻くこともできずひたすら追い詰められていくスリリングさもまたSF侵略映画としての楽しさがあると思っています。
この街バッドエンド
ハッピーエンドを好む人にとっては非常に後味悪いエンディング。
最終的にみんな救われずに終わってしまう残念な終わり方ですが、そのラストに至るまでのじわじわとした恐怖が楽しめる作品でした。
言ってしまえばリメイク作品の重ねがけみたいなところもありますが、人が人ならざるものとすり替わっていく恐怖と、何かわからないものに侵食されていく絶望の描き方は非常に好印象。
ただ、ど派手さは無く地味といえば地味な展開が続き、目立って印象的なシーンは一番ラストを除くと人にコピーしている過程くらいなものだったので、★3つに留めました。
とはいえ、楽しめるSF映画であることに間違いはありませんので、侵略系映画を観たくなったら手に取りたい一作です。
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