【ネタバレなし】809本目 オペレーション・フォーチュン │ うさぎの餌みたいな朝食
映画レビュー/概要
809本目 オペレーション・フォーチュン/Operation Fortune: Ruse de guerre2023年
監督:ガイ・リッチー
主演:アンソニー・ラモス
評価:★★★
結局はステイサムが出れば万事解決ってわけ
ステイサム映画でしか得られない成分があるとするなら、剛腕男が軽口叩いて怪我をすることもなく万事解決する安心感でしょう。
ガイ・リッチー作品を愛する鳴海としては、もちろんこの新作を観ないわけがなく。
さて、今回はスパイ作品ということで、ミッションに参加する図々しくも仕事ができるステイサムを観ることになるわけですが、それに着いてくる愉快なメンバーにも注目。
特にメンバーの中でも好きなのは司令塔のネイサン。序盤から靴の音と起きていることを回想として流していくシーン回しで序盤からぐいっと引き込まれましたね。
他のメンバーは優秀すぎて欠点もなく、ただただ仕事ができるというハイパフォーマーなのでいい意味でも悪い意味でも目立たず。
それがまた物語に対して平坦なイメージを負わせてしまっているのは少し残念なところ。
だからと言って面白くないということはなく、一定の楽しさは提供してくれます。
今回の見どころはステイサムのお茶目なアクションシーンよりも、ジョシュ・ハートネットとヒュー・グラントの掛け合いにあります。
ジョシュ×ヒューの組み合わせだけで酒が飲める
『ジェントルメン』で敏腕厄介記者を演じたヒュー・グラント。
今作でも悪党側として登場しますが、不思議なことにあれよあれよと最後にはメイン級の活躍。
ジョシュ・ハートネット扮する世界的有名俳優役も相まって、最終的にこの2人の掛け合いが楽しみで観ているようになるレベル。
最後のスタッフロールすら込みで好きなシーンに入れていいくらいには推せるポイントでした。
AI云々の話はスパイ作品としてのベースとなるには、最近の映画でよくある設定ですし、そんなに物珍しいとは思わず。
だからこそ、この2人の問答がくすっと笑えて最後まで楽しめる要素になったんだなぁと。
バリバリのガイ・リッチー作品というよりは、ステイサム&ヒュー・ジョシュの軽快コメディを楽しむ意味合いではもう一度観たいですね。
皆さんも、それくらいの気概でご覧になられると良いかと。
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