映画レビュー/概要

801本目 エヴリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
2023年
監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
主演:ミシェール・ヨー
音楽:サン・ラックス

目次
  • 評価:★★★★
  • 全宇宙規模になってもやっぱり家族話



  • 評価:★★★★

    カオスすぎて情報過多になるけどそれがまた面白い

    アカデミー賞の話題で事欠かない今作が、一体どれだけ面白いのか??と、MCUであまりにもマルチバースに触れすぎて何が起きても動じなくなった鳴海が劇場へと足を運んで鑑賞。

    なんとなーくおばさんが別世界の自分が習得したカンフーを駆使しして全宇宙を救うというあらすじ情報だけを基に観てみましたが、端的に言うと面白かったです。
    本当に端的に言っているので、「これは近年稀に見る大絶賛だ!!!」とまではいかなかった感じです。
    ですが、そもそもの題材の面白さと予想できない展開、あまりにも混沌としている中でも感動できるシーン等、この映画自体で語れることも非常に多く、ずっと飽きずに観られる構成だった点はポイントが高いです。

    些細な分岐点から人生が大きく変わるけれど、例えどんな世界であっても自分の旦那が優しいという共通項には涙をそそられました。
    映画好きにおすすめとする★4つ。

    全宇宙規模になってもやっぱり家族話

    ぶっちゃけマルチバースっていう概念自体は様々な映画、アニメ、漫画で語られているところであり、そこの点については何か目新しさがあったということはあまりありません。
    昨今のMCUではマルチバースに焦点を当てていることもあって、世間的な認知度も高まっていそうだと勝手に思っています。
    ビジュアル面においてもドクター・ストレンジでマルチバースを移動する際にアニメ描写になっていることもありましたし。いや、でもこういう二次元的な可能性があるという点をアニメやコミックではない作品で描写として盛り込んでくれたのはなんだか嬉しくなりますね。

    冒頭から冴えない旦那やゲイである娘や領収書の山に苦戦して最低の人生を送っていると思っているおばさんが、別次元で生きる旦那から世界を救え!と言われるシンプルな筋書き(?)。
    なんでベーグルなのかはよくわかっちゃ居ないですけど、初見で気づいた方いらっしゃいます??鳴海はよくわからずでしたが、娘が好きな食べ物かなんかだっけ?くらいな感じです。多分ちゃんと意味はあると思いますが。

    アクション面においては久しぶりにチャイニーズアクションを劇場で見られたので非常に嬉しかったですね。やっぱり劇場でアクション映画を観るのは非常に楽しい。
    マルチバースであるという設定を活かして、別次元の自身の格好や特徴を活かせるという部分においては主人公だけではなく、悪となった娘においても演出が最高でした。
    鳴海個人としては階段落ちする際、落ちるごとに別次元の服装にコロコロ変わるという演出は最高に楽しめました。マルチバース階段落ちは後にも先にもこの映画くらいしかないように思えますw

    最終的には家族の愛、自身の人生を前向きに歩く心情の変化が中心となってキレイに締まるので、途中のハチャメチャはありつつも、意外と物語自体はこういっちゃマイナスな表現かもしれませんが、よくある家族物語に終着するあたりは平凡。
    でも、マルチバースという壮大な世界観があるからこそ、どの次元においても旦那は自身のことを一番に想っている、という描写にはぐっと来ました。ぶっちゃけ泣きましたからね。

    というわけで、へんてこ描写がごまんと出てくる作品ではありつつも、根幹にあるお話がシンプルなので何度も観たくなる要素満載なマルチバースエンターテインメント作品を堪能できて満足でございました。





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