【ネタバレあり】792本目 アナイアレイション -全滅領域- │ 破壊と再構築、美しさと恐ろしさ
映画レビュー/概要
792本目 アナイアレイション -全滅領域-/Annihilation2022年
監督:アレックス・ガーランド
主演:ナタリー・ポートマン
音楽:ベン・ソーリズブリー、ジェフ・バーロウ
目次
評価:★★★
絶対観客に考えさせるSF映画
評価:★★★
旦那が帰ってきたと思ったらどうも様子がおかしい。
具合も悪くなり、救急車に搬送されているといきなり警察に囲まれる。
連れて行かれた謎の施設”エリアX”で、シマーという謎の空間があることを知る。
その空間は徐々に広がり続け、入った人たちは生還しなかったという。ただ一人を除いては……。
未だに危篤状態にある旦那を救う鍵はシマーの中にあると革新したレナは、シマーの調査隊に参加しその中を調べるが……という流れ。
最初は不気味すぎるくらいに美しい景色が続く場所だと思いましたが、実はめちゃくちゃ恐ろしいSFホラー空間であることを後に知った時にはもうDNAを掴まれるような思いでした(?)。
圧倒的に美しすぎる景色と、宇宙から来たと思われる何者かは一体何をしようとしているのか?この空間はどういう構造になっているのか?そして旦那を救えるのか?という何を観るにも目が離せないところに覆いかぶさる化け物の恐怖。
中でも、クマ?っぽいやつが人の悲鳴を使っておびき寄せる下りは最高に怖かったです。
SFホラーってそんなに怖がらない鳴海ですが、これはマジで恐怖しました。
観ている途中で思わず呼吸を止めたくなるくらいにはゾッとしてたので、本当に怖がっていたんだと思いますw
それに付け加え、人間の細胞が変化してしまうあの領域も美しさに相反する恐ろしさで、中盤以降基本怖い要素ばかりです。
鳴海の中ではSFホラートップクラスの恐怖度でした。
絶対観客に考えさせるSF映画
この映画、明らかに観客が考察したくなるような内容ばかりで鳴海も観終わった瞬間に首を傾げました。
そんなに大層なことを語れる鑑賞者ではないので気になった1つだけ挙げます。
初っ端からラストシーンの話をしちゃいますが、結局生き残ったレナと旦那は別物ってことでOK?
レナの瞳を観るに、なにやらの変化があったと思われるのは確からしいことですし、旦那に至ってはは間違いなく別物でした。
だったとしたら、旦那は何故自殺したのでしょ??大事なところを見落としていたのであれば再度鑑賞が必要ですが(もしご存知の方いらっしゃいましたら、コメントいただけると大変うれしいです)、無いのであればなんで??っていうシーンですよね。
そしてそれを敢えて映像で残した、というところも気になります。
レナを探させたのも何か目的が無いと絶対にやりませんからね。
異世界、もしくは宇宙からの来訪者は人間に模倣、もしくは自分たちの住みやすい環境へ適応するためにテラフォーミング的なものを地球に送った、というのが仮説として挙げられるかと思いますが、だったとしたらオリジナルはいの一番に殺すはずです。
だけど、レナを模倣した宇宙人は殺さずむしろ殺されて終わるという。
ボディ・スナッチャー的なやつではなさそうなので、より一層最後の行動に対する謎が深まります。
こうやって考えさせることを狙いとしているのであればまんまと引っかかっていますが、続編有りきで作ったとするならば、ただもやもやが残るなぁと思ったので評価として★3つにしています。
恐怖度で言えば★5つけたいくらいでした……。
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