映画レビュー/概要

478本目 猿の惑星: 聖戦記/War for the Planet of the Apes
2017年
監督:マット・リーヴス
主演:アンディ・サーキス
音楽:マイケル・ジアッチーノ

目次
  • 評価:★★★★
  • そしてついに、この星は猿の惑星となる



  • 評価:★★★★

    猿の惑星シリーズ第9作目。
    リブート3部作のいよいよラスト。

    今回でついにシーザーの物語が完結するということで、いよいよ地球の命運を賭けた戦い二終止符が。
    前作から2年経ち、猿と人類の戦争が激化。
    更には新型猿インフルエンザによって人類の知能が衰退するという過酷な環境に。
    ウディ・ハレルソンらしい非情なキャラクターながらも、最後まで一貫した立ち回りで個人的にはシリーズ中でも好感が持てるキャラでした。
    どうしても主観が猿側になりがちなので、どちらかというと悪役に見がちですが、ぶっちゃけ現実で起きたらこうなるだろうっていう行動に対しては理にかなっているように思えます。

    リブート3作品それぞれでシーザーを演じたアンディ・サーキスの演技力も言わずもがな最高ですし、今までの総括となる物語の締めとしてもかなり綺麗。
    ”猿の惑星”へと地球が変貌していくオリジン的な話としては納得の終着点。

    そしてついに、この星は猿の惑星となる

    猿の惑星に関するキーワードはいくつも散りばめられていましたが、この作品において一番嬉しかったのは新型猿インフルエンザの設定です。
    2作目までは人類の減少。3作目にして言語を失い、知能が動物並になってしまうという猿の惑星になるための重要な要素がお披露目され、どうして人間があんなペットになっちゃったのか?がわかりやすく明らかになったわけです。
    『続・猿の惑星』あたりからややこしくなってしまった話よりも、リブート3部作のようにあの衝撃的なエンディングを迎えるための積み上げだと考えると、こっちの世界線の方が面白いですよね正直。

    次回作以降が出る噂は2022年年の瀬あたりの情報だとちょろっと出てきてはいますが、ここまで綺麗に締めたので今後どうなるか逆に不安になってしまったり。
    別のリメイクのオチとか、続以降のミュータントが出てくるやつに派生するのかどうかはわかりませんが、とにかく続編が出るのであれば、リブートトリロジーのようになることを願います。





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