【ネタバレあり】472本目 グレイヴ・エンカウンターズ2 │ 裏の裏のストーリーを展開する思いがけないPOV
映画レビュー/概要
472本目 グレイヴ・エンカウンターズ2/Grave Encounters22013年
監督:ジョン・ポリカン
主演:リチャード・ハーモン
あらすじ
『グレイヴ・エンカウンターズ』という作品が映画として公開されたが、映画作家として勉強を続けるアレックスは、この作品が本当にあった出来事ではないかという情報が徐々に集まる。
仲間と共に実際の撮影現場へ向かってみると……。
評価:★★★
前作に続いてのPOVホラー。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編のようながっかり感は正直なく、むしろ面白い方向に転換したなと。
むしろ、前作を楽しんだからこそ面白いと思える要素をしっかり入れているので、なんなら1,2作どちらもあってこの『グレイヴ・エンカウンターズ』というシリーズがまとまっているとさえ思える作品の連続性。
そういう意味では、映画史における”続編でコケた”と言われているシリーズよりかは成功しているとも言えるかもしれません。
とはいえ、ホラーとしての完成度が並のちょい上くらいにしか思えないのはなんででしょう……。
POVだからチープに思えているのか、そもそも後半以降の下りのせいでそう思ってしまうのかは未だに疑問です。
多分、後半のせいかな……。
裏の裏は表?
※ここからネタバレ!
ということで、気にせずお話しますので1作目を観ていない人は絶対に読まないでいただけると嬉しいです。
観た方は気にせずどうぞ。
『グレイヴ・エンカウンターズ』の続編と考えたときに、低予算ホラーでやりがちなのはただ同じ場所に行って同じような恐怖を味わう、というところですがそこにスパイスを加えているのと同時に、一作目と密接に結びつける前作の生き残りが登場するという要素は続編としての面白さを掻き立てているように思えます。
ある程度1作目と同じ要素は出しつつ、そのロジックを教えてくれるあたりも作品に深みを出す要素なんだなぁと思ったのはホラー作品ながら逆に勉強になったと思うくらいです。
顔がヤバい幽霊も出てきますし、脱出したと思ったら実は戻ってきていたというあの演出は個人的に一番好きなシーンですね。
助かったと思ったのに、掃除のおばさんが無表情で突っ立っているときの「あ、終わった」感は素晴らしいですよね!(無駄にテンション高くなるやつ)
こういう楽しさはありつつ、カメラを止めるな!状態になってしまい(あれは後年の作品なのでこっちが先ですけど)、最後にはホラーというより承認欲求を満たす醜い争いに。
ラストの顛末で言えば前作の方が好きですが、これはこれで一興といったところ。
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