【ネタバレあり】788本目 ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー │ チャドウィック・ボーズマンに捧ぐ
映画レビュー/概要
788本目 ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー/Black Panther: Wakanda Forever2022年
監督:ライアン・クーグラー
主演:レティーシャ・ライト
監督:ライアン・クーグラー
主演:レティーシャ・ライト
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
目次
あらすじ
評価:★★★
ティ・チャラよ永遠に
あらすじ
ワカンダ王国の王、ティ・チャラが急死。
喪に服してから1年。
心に傷を負ったままの妹、シュリは日々テクノロジーの追求に明け暮れていた。
ある日、海中に身を潜めていた謎の王国の王がワカンダへ訪れ、シュリの母ラモンダ、そしてシュリに交渉を持ちかける。
とある国が、ヴィブラニウムを探索する装置を開発したので、その開発者を連れてこいという。
守護者”ブラックパンサー”が不在のワカンダ。徐々に暗雲が立ち込め、事態は徐々にこじれていく……。
評価:★★★
”ブラックパンサー”が居ない『ブラックパンサー』をどう作る?
チャドウィック・ボーズマンが病気で亡くなり、悲しみに暮れる中でも発表された続編タイトル。
この映画は王が居ないというのにどうやって話を展開する気なのだろう?
と思ったのは、決して鳴海だけではなかったはず。
鑑賞してみると、「チャドウィック・ボーズマンへの悼み、敬意を捧げ、悲しみつつも全員で前に進んでいく」という形でした。
彼が居なくなったのは本当に悲しく、ブラックパンサーというキャラクターをここまで印象的にしたのは間違いなく彼の功績。
悲しみに暮れる観客も含め、文字通り”全員で”前に進むための作品。
それがこの作品の全てと言っても過言ではありません。
マーベル・スタジオのロゴ、そして最後の監督からのメッセージ。
それを観るだけで泣けてしまうけれど、楽しいと思わせる要素もしっかり詰めている監督、チープな言葉しか言えませんが明らかに凄すぎます。
ティ・チャラよ永遠に
王が居なくなるだけで沢山発生する問題。
守護者が居なくなった瞬間にこんなにあれこれ起きるのか?ってくらい様々なトラブル。
ヴィブラニウムの一件でアイアンハートが初登場する流れになったのは個人的にめちゃめちゃ嬉しかったです。
アイアンマンを失った我々が、再びこうしたスーツを観られるのは本当に嬉しい。
MCU映画として、という点においてはやっぱり贔屓しちゃうのはしょうがないですよね。
アイアンマン、どこまで影響力の大きいヒーローなんだ……。
シュリが主役として物語を牽引するのは難しいのではないかと思っていましたが、彼女も喪失から前に向かうというヒーローが誰しも通る道をじっくりと歩んでいたことを考えると、これもまた1つのヒーロー作品として堂々とお披露目されたんだなぁと。
正直、ブラックパンサーが居ないブラックパンサー作品って、MCUにおけるサイドメニューにしかならないだろうと内心辛口で思っていただけに、ここまで楽しくさせてくれたのは本当に感謝。
とはいえ、★3つで留まっているのはネイモアが最後にちょっと姑息な感じになってしまっている点と、映画を観終わっても尚チャドウィック・ボーズマンのブラックパンサーが観られない喪失に取り憑かれてしまっているからかもしれません。
これでまたブラックパンサーは引き継がれたんだと、わかっては居るんですがどうしても切っても切れないんですよ。
みんなで乗り越えるための1作品を、という位置づけが強いため楽しさよりもシンプルに悲しみが勝りすぎてしまっているという個人の感情によるブレで★3つ。
ということは、MCUが進めば進む程この作品における見方が変わってきて、★4つ以上になる可能性も否めません。
観てからすぐに記載しておりますので、このぐねぐねしている心境の率直な感想が以上になります。
うん、とりあえず涙を拭おう。
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