映画レビュー/概要

548本目 ザ・プレデター/The Predator
2018年
監督:シェーン・ブラック
主演:ボイド・ホルブルック

あらすじ
宇宙船が墜落し、船からエイリアンが出てくる。
陸軍特殊スナイパーのクインはエイリアンが落としたガントレットとヘルメットを回収し、一人逃げおおせる。

証拠品として残すため、なんとか自宅へと発送したのだが、その荷物を息子が自由に遊んでしまい……。

評価 ★★
シリーズ中最も賛否が分かれそうな今作ですが、鳴海としては★2つ。
2度鑑賞して★3つ→★2つだなこりゃ、とガッカリしてしまった程。

  • 人間側のストーリーがあまり面白くない。せめて生かしてあげて……。
  • 新設定を作るのは全然良いんですけど、整合性やそれに伴う話があまりにも足りなさすぎる。
  • プレデターのかっこよさを際立たせる方に舵を切ってくれたほうが良かったのに。

プレデターの間でも種族間抗争があり、それに人類が巻き込まれるっていう話は楽しそうだし発展しえる内容かと思うためかなりいいなと思ったんですけど、その目的を達するためにはちょっと……。


目次
  • シュワちゃん登場していたらもっと違った?
  • アサシン・プレデター



  • シュワちゃん登場していたらもっと違った?

    プレデターを越えるプレデターが登場する、という話は評価の所でお話した通りめっちゃいいストーリー展開だと思いますし、ワクワク感はあるんですけどね。
    人類が侵略されないために対プレデター用の武器を残すって、彼ららしからぬ優しさだと思うし、そこに着地しないでくれよっていう残念な気持ちしかありませんでした。

    過去作との絡みを全面に押し出すか、アサシンプレデターとの戦いをなんとか終わらせて帰るっていう方が無難だった気がします。

    後、子供が凄い天才的かつ将来性があるっていうのは、プレデターの種族にとって進化の鍵になるから設定として盛り込んだんでしょうけど、それもまたとっ散らかってしまっているせいでどうにも腑に落ちない。
    「うわやばい。宇宙人が暴れまわってるぞ!」っていう一般人(今回は陸軍の人が居るのでその周りも軍人だらけですけど)視点の話なら、エイリアンズVSプレデターでとっくにやっては居るものの、プレデター単体では無いものなのでそれに全集中してくれても良かったかと。

    シリーズ作品としてかなり勿体なかったのが、1作目で生き延びたアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたダッチが、未だに出て来ないことですかね。
    無理に出す必要は無いですけど、その可能性があったというだけに本当残念。

    アサシン・プレデター

    最大の見せ場、になるはずだったであろう新種のプレデター。
    体長も腕力も既存のプレデターよりも上。

    武器の強さというより、単純に見た目の部分だけインパクトがあったようにも思えるのは鳴海だけですかね??
    確かに既存のプレデターをフェイタリティするのは、今まで彼らを見ていた観客にとっては非常に衝撃的なことではあるんですけど、プレデターが人類意外に負けるのは『エイリアンVS.プレデター』でも観ていたことですし、これも究極的に言えば二番煎じかも。

    んー、こう言い出したら結構切りなさそうですけど、ということはこの4作目が勿体ないというよりそもそもの脚本として考えると観客サイドからしたら欲しい、リピートしたい、楽しいっていう部分が欠如していたように思えます。

    折角のプレデター作品で愚痴っぽくなってしまって残念ですが、やっぱり何度考えても「今までのプレデター作品の中でもめっちゃいいですわー!」とは言えないです。





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