映画レビュー/概要

458本目 テラフォーマーズ
2016年
監督:三池崇史
主演:伊藤英明

あらすじ
火星を地球化”テラフォーミング”するために放たれたゴキブリ。
環境の変化に一役買うと思いきや、その環境に適合し超絶な進化を遂げていた。

そのゴキブリに対抗すべく、人類は特殊な能力を持つ人物たちを火星へと送り込んだのだが……。

評価 
爆裂に非難を浴びまくった今作に対し、鳴海が思ったことは
「そんなに言うほどかな……?」という評価。
いや、それでも★1つなんですけどね

テラフォーマーズは人気を博した漫画を実写化したという、大抵の人ががっかりする要素となる”映画実写化”という言葉と面白さをそのまま体現した作品です。

どこにその需要があるのかわかりませんが、アニメ化していることで十分なのではと思うのは鳴海だけではないはず。

SF要素、アクション、ストーリー性、それぞれの良さを粉々にしてキャストだけは豪華に揃えた作品なので、「日本のがっかりする実写映画化作品を観たい」というニーズのある方には是非ご覧いただきたい一作。



目次
  • ひどい要素
  • 実はそんなに悪くない面も



  • ひどい要素

    ストーリーに関しては、めっちゃ酷い改変があったかというと、鳴海からすれば「まぁこの手の作品にしては頑張ってなぞろうとした方では?」と思いました。
    ですけど、原作ファンの人がめちゃくちゃ怒っているのもよく見かけるので、鳴海のようなレベルでの感想は生ぬるいと考えるのは必定か。

    さて、本筋は火星に放ったゴキブリがメガ進化してしまったので、それを能力持ちの人間が退治して穏便に済ませようぜ、っていうところは原作通り。
    というか、始まりから終わりまで漫画本編の途中で語られた過去にあった出来事をそっくり持ってきたっていう感じなので、そこにあまりツッコミは要らないような気がしちゃうのはやっぱり鳴海だけ??(二度目の考える人化)

    みんなが酷いっていうのは「そもそも実写化するなよ」が一番だと思うんですけど、目に余るのはCGのクオリティの低さが織りなす絶望的な絵面だったりするんじゃないかと。
    それに加え、この手のSFアクションがどうにも日本人の顔だと映えないということも相まって面白くないように思えてしまうんだと思います。

    実際、観終わってみるとそんなに酷くはない(二度とは観ないですけど)と感じたのは、そういう粗々な部分がやけに目立つだけで、もともとの漫画が面白かった通りに話もそんなに悪くないもんで、”余計なことをしなければ良かった”だけに尽きると考えました。

    それに、頑張っていた要素もあるなーとは。

    実はそんなに悪くない面も

    一番良かった点にナレーションを持ってくるのは映画としてどうなんだ?というのはこの際目を瞑ってください。
    そもそも評価低いと思っている作品ですし、せめてもの良い要素の抜粋くらいしたって鉢は当たらないですよね。

    池田秀一さんのナレーションが、漫画原作で解説を入れる際の情報伝達をうまくこなしてくれる役割になっており、視覚に加え音声としてわかりやすさをグッとあげている点は素晴らしいと思いました。

    次点で、アクションも言うほど悪くないかと。
    そりゃハリウッドのバリバリアクション系映画のレベルかっていうとそこまでじゃないですけど、笑える程酷いもんでもないですし、馬鹿にする程の演技もこのキャスト陣じゃあり得ないので。
    ただのコスプレ会場に見えちゃうのは、そりゃしょうがないってもんです。

    んー、なんか全体的に擁護してるっぽく思われちゃうかもですが、別にこの映画に対してそうヘイトが高まる要素が無いと思ったので、

    • 原作が超絶好き。余計なことをするな
    • 実写映画化した作品を許せない

    という人じゃなければそんなに貶める程のものじゃないんじゃないかということで〆させていただきます。





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