映画レビュー/概要

784本目 ジョーダン・ピール
2022年
監督:ジョーダン・ピール
主演:ダニエル・カルーヤ
音楽:マイケル・エイブルズ


目次
  • あらすじ
  • 評価:★★★★
  • 見世物


  • あらすじ

    黒人が経営するハリウッド映画に登場する馬を飼育している牧場。
    とある日、父親が飛行機からの落下物で死亡してしまう。

    だが、落下物で死亡したことをどこか信じられないOJは、あり得ない速度で動く巨大な物体を目撃する。
    その物体を捉えるために、妹のエメラルドと共に撮影を試みるのだが……。

    評価:★★★★

    ハッキリ言います。劇場で是非ご覧下さい。
    できればIMAXでご覧いただきたいことも大プッシュさせてください。

    SFホラー作品としての面白さがぎっしり詰まっている今作ですが、劇場で見て『透明人間』の次に足が浮いた作品でした。
    IMAX音響なのも相まって驚かせるシーンの怖さが半端ない。

    ・得体の知れない何かに対する恐怖。それに纏わる”音”
    ・視覚的な恐怖
    ・気味が悪すぎる物体

    ストーリー展開も相まってめちゃめちゃ楽しんだ作品でした。
    これぞ、まさに映画館で楽しむべき映画でしたね。

    いやほんと、2022年はランキングつけるとしたらかなり苦労しそうです……。

    見世物

    ホームコメディの撮影に登場する猿、ゴーディ。
    そのドラマに登場していたリッキー。
    そして冒頭での旧約聖書からの引用。

    『私は汚らわしいものをあなたに投げかけ、あなたを辱め、見世物にする』

    まさにこの”見世物”というテーマにおいては登場人物達の視点、そして観客である我々に対する視点、個々の楽しみ方があると思いました。
    見世物となったゴーディは観客にブチギレ。
    そのドラマに登場していたリッキーはそのドラマ以降特に売れることもなく、そのドラマの人気だけで見世物としての役割が終焉。
    そんな彼らのことを他人事にはできない主人公のOJもまた、過去にハリウッド映画撮影に使われていた牧場が夢の跡。

    コンテンツが消費されていくこのご時世で、見世物とされてきた人たちが文字通り”食い物”にされる構図こそ、まさに監督が訴えたかったメッセージなのかもしれません。

    人々を襲う生物は無機質な感じがして、純粋に食事という行為を純粋にしようとしていただけのようにも思えます。
    いわゆる宇宙戦争的な侵略というよりも、普通に食べてるだけ。(実は意図にあったのかもしれないですけど)
    そんな生き物が人間を襲い、SEともBGMとも人の悲鳴とも取れる恐ろしい音響効果と最悪の奇跡を起こす映像美を何度でも体験したいものです。





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