映画レビュー/概要

783本目 学校の怪談4
1999年
監督:平山秀幸
主演:豊田眞唯
音楽:宇崎竜童


目次
  • あらすじ
  • 評価:★★
  • 感動と恐怖の境目


  • あらすじ

    夏休みに海辺の町・戸野崎にやってきた恒と弥恵。
    しかし、やってきたその日に数年ぶりの大型台風に見舞われる。

    次の日から、不可解なことに町の子ども達が次々と消えていった。
    海に引きずり込まれたり、ありもしない列車に誘拐されたりと、恐ろしい出来事が次々と起きてしまう……。

    評価:★★

    いよいよ4作目となった学校の怪談。
    そろそろ夏休みも終わりになると思う頃に投稿します。

    先生&生徒がわちゃわちゃする今までのシリーズの形式とは違い、個々の生徒が恐ろしい目に遭うというホラー作品の通常運転路線に流れた学校の怪談。
    ある意味、怪談という軸で言えばこちらが正当な気もしますが、正直”学校の怪談シリーズ”というくくりに置いては外れており、期待している流れではないのでここが賛否になっている気がします。

    郷愁的な部分に浸りたいのか、それともホラー路線が正しいのかは受け取り方次第ですが、やはりナンバリングとして位置づけがある以上は鳴海としてマイナスに作用したと思っています。

    感動と恐怖の境目

    過去に起きた悲しい出来事と現在起きていることがリンクしており、それを解決することで元通りになるというシナリオ。
    ちょっと物悲しくなる展開ですが、これもまた心霊系の作品にはあるあるなもんで、評価の箇所で記載した通りそれがハマるかどうかはシリーズを追ってきた人からすると尚の事判断が難しいように思えます。

    怖いと思ったシーンで言えば、家に友人達が来た際コップと認識していた人数がズレていたところ。
    あの描写はシリーズの中でも屈指のホラーシーンだと思いますし、この作品がお遊び無しに怪談話をしてくる大人向け作品であることをわかりやすく示していますよね。

    昔亡くなった4人の子たちを考えるとかなり物悲しい気持ちになりますが、最後全員揃うシーンはちょっぴり感動。
    怖さの裏にある物悲しさがビターな点は評価できずつつも、それだけでは満足しえない要素が強いのは子供達の描写に不服なのか、それともそもそもこの物語の構成がシリーズに倣っていないという点が目立つからか、もはや個人意見が多すぎて第三者におすすめするには2つの意味で難しいと思うので、ご覧になられた方のご意見を是非お伺いしたいところです。





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