【ネタバレあり】782本目 学校の怪談3 │ 和から洋へ。木造からコンクリへ。
映画レビュー/概要
782本目 学校の怪談31997年
監督:金子修介
主演:西田尚美
監督:金子修介
主演:西田尚美
音楽:Fuji-Yama(諸藤彰彦 山崎茂之)
目次
あらすじ
評価:★★★
鏡の世界の面白さ
あらすじ
槙町小学校の運動会の放課後、八橋先生が図工室でとある鏡を見つける。
なんとその鏡には、20年前に亡くなった生徒・タイチが亡霊となって棲んでいるという。
鏡が発見されたことを聞きつけた教え子4人は、放課後の学校に忍び込みその鏡を見ようとするが……。
評価:★★★
シリーズ3作目。
監督が違えば雰囲気も違うというのはよくあることですが、今作は明らかに今までと違う毛色。
テケテケが出てきたり、怪談で出てくるような有名な妖怪が出てくることもあるが、木造の古い学校ではなく、近年の学校を舞台としていることも大きな違いになります。
それが最近の子供からしたら身近だから怖いと感じるのか、やっぱり古臭い学校の方が怖く感じるか、というのは賛否が分かれそうな気がします。
鳴海としてはちょっとした会話の問答が気になりつつも、裏の世界の楽しさがそれを大きく上回っているので★3つにしています。
シリーズで言えば2番目に好きな今作ですが、どうやら世の方々はあまり好ましく思っていないようで。
ツッコミどころは確かに多いですし、1,2が好きな人に好まれない理由もわかりますが、それでもやっぱり通いなれた登下校の道のりや、バスの中もおかしな状況になっているシチュエーションそのものが楽しいと思いました。
鏡の世界の面白さ
鏡の世界に入ると、世界が反転してしまうという設定が最高だと思いました。
文字からわかるだけではなく、大人たちも明らかにおかしい。
両親や警察に助けてもらおうとしても、その人達がのっぺらぼうで子どもたちに襲いかかる。
こういうありふれた環境が明らかに変化し、恐ろしい世界になるというのは今までのシリーズでは無かった構図です。
学校の中がおかしなことになっている、というのはいつもの流れですが、それを飛び越えた描写は非常に好感が持てました。
今回の作品における、今までのようないわゆるラスボス的な妖怪が出てこなかったことは残念ですし、ダイチの下りがちょいと都合良すぎやしないかい?とは思っても、今までの作品でも割りとご都合主義な部分はありますし、何より基本ベースが子供向けであることを考えると許容範囲内かと。
さて、ご覧になられた皆さんはいかがでしたか?
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