映画レビュー/概要

452本目 グリーン・ヘル/マウス -終わらない戦禍-/Maus
2015年
監督:イエイヨー・ヘレーロ
主演:アルマ・テルジック
評価:★

あらすじ
セルマは家族を何者かに殺され、その葬儀を終えたばかりであった。
その帰路の途中で車が故障。周辺はかつての紛争による地雷だらけ。

地雷処理をしていた男が助けてくれようとするが、怪しい男たちから逃げようと走り出すが……。



目次
  • 実は歴史を知っている必要があるらしい
  • 最後のアレはなんなの??



  • 実は歴史を知っている必要があるらしい

    パッケージから察するに、
    ・ヤバい化け物が出てくる。
    ・地雷だらけで逃げ場がない。
    ・ヤバい男たちも追いかけてくる。
    というスリリングな展開を森の中で行うのかと勝手に思ってました。
    邦題が『グリーン・ヘル』ですからね。
    八方塞がりな状況からなんとか逃げ出す女性のお話、かと思いきやまったく違う方向へ。
    ホラーやモンスター系映画だと思って手に取ろうとしてしまった人はすぐに回れ右すべきです。

    よくわからない情報が目に入り込みまくる、なんとも不思議な映画体験。
    それを完璧に理解するには、”スレブレニツァの虐殺”というバックグラウンドを理解しておくべきだったらしいのです。

    それを知っていたら主人公の心情ももう少し理解できたかもしれませんが、”あの”カメラワークだけは本当に意味不明でした。

    最後のアレはなんなの??

    正体不明な生物がどういう存在なのか、というのはご覧いただくと紐解けるところではありますが、どうしてその演出をしようと思ったの??が流石に理解不能な部分が特に終盤あります。

    それまでの経緯を理解するのもかんたんとは言い難いのにも関わらず、更に観ている人を混乱させる要素が次々と。

    精神的な描写はわけがわらかなくなるのは敢えてそう見せたいから、というのは理解できるものの、あまりにも理解しがたいと映画そのものの評価に直結するなぁという一つ勉強になりましたという感想にて締めです。





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