【ネタバレなし】759本目 プラットフォーム │ この世の地獄、縮図極まれり
映画レビュー/概要
759本目 プラットフォーム/El hoyo2019年
監督:ガルデル・ガステル=ウルティア
主演:イバン・マサゲ
評価:★★★★
あらすじ
目次
この穴、地獄
風刺ぶっ刺さり
監督:ガルデル・ガステル=ウルティア
主演:イバン・マサゲ
評価:★★★★
あらすじ
老人が居る部屋で目を覚ました男性、ゴレン。
その部屋の真ん中に穴があり、上下共に空いた穴はひたすらに長い距離で、各階層には同様に人が居た。
この建物は上から下へと食料が運送され、上の階層の人間は好きなものを食べられるが、下の階層の人間は残飯を漁るしかない。
一ヶ月すると階層がローテーションされ、階層が下になると食べることができない。
仕組みを破壊すべく行動をすると決めたゴレンであったが……。
この穴、地獄
なんとなーく噂で流れてきた今作でしたが、ネットフリックスで観られるようになったとのことで早速鑑賞。
物語としては、とある施設の中で上から下に食料が運ばれるシステムの中で、悲惨な人間模様が繰り広げられるという内容ですが、結構グロ要素強めだったりするので、グロ系映画が苦手な人にはオススメできません。
人間というのは本当に醜い姿になってしまうもので、食べ物が食べられない、生きられないとなった瞬間になんでもするようになる。
という本質的な部分までえぐりに行くのはいいんですけど、鑑賞者の心にまでえぐるっていう中々な作品。
老人のトリマガシとの話がキーポイントになりますが、それだけではなく階層で関わりになる人間模様も含め、ソリッド・シチュエーション・スリラーとしては映画として非常にオススメな一作でございました。
とはいえ、絶対に入りたくない映画世界の一つでもありますね。
こんな所、本当に入りたくないです。
風刺ぶっ刺さり
世間様もそうですが、いわゆる”上の階層”だと好きなものを食べることができ、何不自由なく毎日を生きることができる。
それを供給している人もしかりですが、”下の階層”になってくると、残飯を食べるしかない。もしくは、更に下の階層だと食べることすらできない。
階層社会を風刺的に演出していたりするんですが、そんな中でもトリマガシお爺ちゃんの「明らかだ」はこっちも口癖になるくらい印象的なセリフに。
どうしてそのセリフを多用するのかと思いましたが、「今更そんなこと言うまでもないだろ。そういうものなんだから」と日々疑問に思うよりも納得して生きている我々を鏡写しにしている言葉だからこんなにぶっ刺さるんだなと思いました。
その爺さんの顛末は是非ご覧になっていただいて。
「明らかだ。 --トリマガシ」
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