映画レビュー/概要

754本目 大怪獣のあとしまつ
2022年
監督:三木聡
主演:山田涼介
評価:鳴海非推奨

あらすじ
日本を襲った巨大怪獣が突如死亡。
それに伴い怪獣の死体を後始末する必要が出てきた。

だが、それを始末するにも大人の事情が様々に絡み……。



目次
  • 色んな意味で大人の事情
  • 笑えない、笑えないけど一部だけ笑ってしまった



  • 色んな意味で大人の事情

    怪獣映画はいつも怪獣が暴れる姿を見せてくれるし、それを求める人達が鑑賞するというのは当然のこと。
    ですが、今作はその怪獣が死んだ後ってどうやっているのか?
    それをリアルに見せてくれる映画になるのかなぁ、と思っていたらまったく違うものが出てきた……。
    というのが今作。
    きっと、監督や脚本家がやりたいことをスポンサーやら他の偉い誰かが口を出したりして湾曲していったのかなぁとかちょっと思いましたけどね。それにしても酷い。
    実際、出てきたのはスベリまくりの何が面白くて承諾したのかわからない脚本の下、日本の中では豪華な俳優陣を使ってボケに徹した特撮作品。
    あまりにもみんな怒っているのでツイッターでもトレンドになってしまったくらい。

    この映画を観た後の感情を後始末するのが大変とか、2022年ワースト1位とか散々叩かれてますけど、鳴海として一番許せないのは”令和のデビルマン”という呼び名。
    こればかりはあの映画と同列にすることは逆に許せないので撤回して欲しいくらいです。

    だって、主人公はちゃんと演技しているじゃないですか!?!?!?!?

    笑えない、笑えないけど一部だけ笑ってしまった

    スタートからラストまでほとんど滑り倒しているこの作品が一番やらかしてしまったのは、今までの行動を全て無にしてしまうラスト。
    それに伴う理由が無いことも無いかもですが、それにしては本末転倒。
    怪獣を倒した正体を考えたらそりゃそうなんですけど、だったら最初っからそれで地球救えよと。
    あんなにみんな困っていたのに、最後にそれやるくらいならさっさとやれよっていう肩を落とす終わり方。

    正直、途中までは★1つかなぁ(それでも★1つ)くらいで、みんな叩きすぎだろって内心思ってましたけど、いよいよ救いようのないエンディング。
    皆さんが怒っているのはこれだけに限らず、しょうもないボケとやり取りかと思いますが、100%のうち5%くらいちょっと笑っちゃったんですよね。

    特に、海外の怪獣に対する対応とか現実世界で起きたらこんなこと本当に言いそうだなぁとか思ってクスッと笑ってしまい、この映画で笑ってしまうとは……。
    なんてことを考えていました。

    とはいえ、映画自体を許容することなんてできず。
    加点要素はゼロじゃないけど、減点要素が大きすぎて闇に喰われろってなお話でした。

    いいからみんなシン・ゴジラ観て落ち着こう。





    「ご武運を。 --雨音ユキノ」
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