映画レビュー/概要

751本目 スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム/Spider-Man:No Way Home
2021年
監督:ジョン・ワッツ
主演:トム・ホランド
評価:★★★★★

あらすじ
ミステリオ殺害の容疑をかけられたスパイダーマンの正体が、ピーター・パーカーであると世間に知られてしまう。
自分がスパイダーマンであることを人々の記憶から消してもらうため、ドクター・ストレンジに助けを求めるが……。



目次
  • 20年とMCU2本分の詰め合わせ
  • エモをぶちまいていけ



  • 20年とMCU2本分の詰め合わせ

    2021年12月にアメリカで公開されてから、1ヶ月間SNSをシャットダウンせざるをえない人々が多発。
    もはやサノスに指パッチンされたんじゃないかと思ったりしましたけど、それくらいネタバレを踏みたくない人たちで溢れかえっていましたね。

    その期間を乗り越えて鑑賞したノーウェイホームは、MCUの中のスパイダーマンをずっと置い続け、かつ過去のトビー・マグワイア版とアンドリュー・ガーフィールド版を全て観た人のための作品に仕上がっておりました。
    スパイダーマンファン感謝祭といった様相なんですけど、小さい頃からスパイダーマンを観続けていた人、好きな人にはたまらない一作であることは間違いなし。
    逆に言えば、ある意味いつも通りにはなっちゃいますけどMCU観てなかったり、過去作観てないと「誰だよコイツ」になることは請け合い。
    むしろどういう運命を辿るのかというのを自分たちで話し合っちゃっているので、ネタバレになっちゃうわけです。
    20年前の映画についてネタバレも何もって感じですけど。

    もちろんそれだけではなく、最終的にはタイトルの回収となる”No Way Home"になってしまうわけトム・ホランド版ピーター・パーカー君。
    今までは恵まれた環境で色々できた彼が、いよいよ全てを失いイチから親愛なる隣人として活動をするようになる、卒業式というには非常に物悲しい結末ではありますが、それでこそスパイダーマンだ!と思われた方も居ることでしょう。

    鳴海としては、後半で記載するエモポイントを除いてはMCUらしく”さくっと別のヒーローを出す=デアデビル"の部分でやりやがったなと内心思う序盤から、いつもの悪役達が登場してワクワクする中盤。
    メイおばさんの顛末から一生涙し続けるラストまでの構成にずっとやられっぱなしでした。

    昔の映画の懐古厨だと思われても結構。
    やっぱり自分が好きだったヒーローが歳食ってもこうしてスクリーンに戻ってきてくれるだけでもめちゃくちゃ嬉しいものです。

    エモをぶちまいていけ

    エモシーン多すぎて昇天する人たちをツイッターで沢山見かけましたが、鳴海も同じく昇天。

    ・各スパイダーマンがアッセンブル。
    ・3人でスイング。
    ・3人でハグ。
    ・グウェンは救えなかったけどMJを助けるアンドリュースパイディ。
    ・救えなかった相手を今度は救おうとするトビースパイディ。
    ・ドック・オクに「努力しています」と返すトビースパイディ。
    ・大いなる力に対して大いなる責任を果たすトムホスパイディ。
    ・やっぱりデフォーの顔が一番怖いのはスパイダーマンシリーズ。
    ・ドック・オクおじさんかわいいやんか。
    ・サンドマン、相変わらず一途やな。
    ・リザードマンは相変わらず進化厨。
    ・エレクトロはやっぱりカッコいい。エフェクトがイケメンすぎる。

    ヤバい、挙げたら切りがない。
    ピーターとスティーブンが戦犯であることは間違いないし、観ているファンを楽しませるために構成したものだとしても、エモの連続でした。
    ほんと、メイおばさんからの下りは全部駄目です。無理でしょあんなの。

    ともあれ、報われた2人と報われたけど報われなかった1人のスパイダーマンを見届けた我々にとって、エンドゲーム同様にケヴィン・ファイギの手のひらでダンスさせてもらっていることに対して大いに感謝した作品となったことは間違いありません。

    ありがとうピーター・パーカー。





    「大いなる力には、大いなる責任が伴う。 --メイ・パーカー」
    #鳴海の一人でキネマ
    #スパイダーマン
    #マーベル
    #映画レビュー