映画レビュー/概要

443本目 ザ・マミー/呪われた砂漠の王女/The Mummy
2017年
監督:アレックス・カーツマン
主演:トム・クルーズ
評価:★★

あらすじ
古代エジプトで封印された王女。
彼女の棺が発掘され、イギリスへと輸送。

その途中で事件が起きてしまい……。



目次
  • ハムナプトラでええやんけ
  • ジキル博士の下りをもっと……。



  • ハムナプトラでええやんけ

    始まりはそもそも『ミイラ再生』という1932年の映画。
    ミイラという存在がユニバーサル映画に誕生し、鳴海にとって馴染み深い『ハムナプトラ』へと続いていった。

    そして、MCUを筆頭とする映画群の繋がりを総称するなんちゃらユニバースの中で”ダーク・ユニバース”が誕生。
    が、その後続が何故か出ない。
    それはお察しの通り……。

    単体として面白いならまだしも、明らかにこれからの世界観を構築するための要素を散りばめるための意識をしすぎて単純に話が面白くないという本末転倒さ。
    面白そうな要素はあるものの、本筋が楽しくない+ハムナプトラの方が面白くない??
    っていう点がどうにも拭えず、そのまま頓挫してしまったという可哀想なお話でございます。

    ジキル博士の下りをもっと……。

    王女が復活してしまったせいで世界が滅びそうになる、というお話がメインですが、それ以外にもフランケンシュタインやらドラキュラやらそこらへんの有名どころなキャラクターと絡ませてアベンジャーズでも組ませようと思っていたのかもしれません。
    中盤以降、ジキル博士が出てくるあたりはちょいと予想外で「この要素詰まってたら面白いやんか!!」って思わせられたおも束の間。

    上述の通り、そもそも本筋の王女の話が全然面白くないせいで、そこに見向きをしている場合でもないし、とはいえイムホテップの方がいいなぁって思う懐古厨と呼ばれても仕方がないけど実際そうじゃない???っていう気持ちが拭えず。
    トム・クルーズが出ている作品で途中から眠気が出てくるなんて滅多にない経験をさせていただいたので、ある意味では希少です。
    「世界の半分をお前にやろう(意訳)」みたいな話で、王女を復活させた主人公と手を組もうとするけど当然ながら決裂。
    王女がミイラの常習技である巨大砂顔を使うところくらいがなんとなーく見ていて「これがダーク・ユニバースなのかぁ」と感じる程度。

    昔ながらのアイコニックなキャラクター達がわっさり出てくる楽しそうなモンスター映画を想像している人は引き返した方がいいかもです。

    ミイラ映画を泥に浸して乾かしたはいいけど、そこから得るものは無かった。そんな感じの映画です(どういう???)。





    「アドベンチャー魂はどこへ行った? --ニック・モートン」
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