映画レビュー/概要

745本目 マトリックス レザレクションズ/The Matrix Resurrections
2021年
監督:ラナ・ウォシャウスキー
主演:キアヌ・リーブス
評価:★★

あらすじ
世界的なクリエイターとして「マトリックス」を世に送り出したトーマス・A・アンダーソン。
彼は会社から新しく4作目を作るように言われるが、続編制作に難色を示す。

そんな最中、ティファニーという女性と喫茶店で出会うが……。




目次
  • 飛ぶなら飛んでくれ
  • アンダーソン君



  • 飛ぶなら飛んでくれ

    マトリックスの1作目からなんと22年の時を経て公開された第4作目。
    もはやこれ以上は何も出まいと思っていたファンの元に現れた新作は、一体どういうストーリーになるのか……。

    とまぁ、シリーズは一応何度も見返していた鳴海でございますが、今作についてのポイントは正直そんなに多く求めずに鑑賞しに行きました。

    ・マトリックスならば、マトリックスたるアクションを見せてくれれば話は隅に置こう。

    と。
    しかし、そのアクションも全部が駄目とは当然言わないまでも、1作目であんなにもわかりやすく痛快なアクションだったものが、カメラ近すぎのシェイクシェイク視点で凄いことをやっている”ような気がする”目線になっており……。
    こればっかりは個人の好みが色濃く出そうなところではありますが、2作目も3作目もCGを使い倒したアクションはあったとしても、明確に見やすい視点から追ってくれていたのにどうしてそうなってしまったのか……。
    という残念な気持ちが一番強いです。

    いいなと思ったのはVS.スミス戦くらいですかね?それ以外についてはまぁ……ってな具合で。
    再びネオとトリニティを演じたキアヌ・リーブスとキャリー・アン・モスについては拍手喝采でした。年齢が上がっても最高です。

    ストーリーは次項にて。

    アンダーソン君

    どんな導入で来るかと思ったら、メタいストーリーからスタート。
    実は、我々が観ていた映画はゲームだったんだ!!!
    っていう。

    ちょっとした笑いからスタートしたこの展開。
    別にこういう話自体が嫌いなわけではまったく無いので、特にマイナスには感じちゃいませんでした。

    しかし、新キャラの展開もあるせいか、ネオが再び現実世界に戻ってくるまでの流れが少し長く感じます。
    戻すならさっさと戻して欲しい=前作までで何が起きていたのか、どんなキャラなのかは知っているからこそ、新しい世界がどうなっているのかをもっと知りたかった。
    というのが結論。

    ザイオンがどうなって云々は中盤以降で語られているものの、機械同士の戦争の話は正直腑に落ちず。
    3作目のラストで人間をみんな解放するって言った結末をひっくり返す程の話が当然あったんでしょうけど、電気不足や人間同士の戦いが始まってしまった、だけで片付けられてしまってはあの大団円をチープにしすぎているのでは……と思ってしまいましたね。

    スミスはやっぱりヒューゴ・ウィーヴィングに演じて欲しかった、というのは正直なところですが、そもそも彼自身は倒されているので姿形が変わることは百歩譲ってもOKです。
    が、明確な敵がネオに居る上でスミスが出てきてしまってはそのバランスも取れない。
    前作までの敵と新しい敵が戦うというのは激アツ展開の一種なので、そこは大喜びではあるんですけど、あそこまで叩きのめされたスミスがネオの近くに居ながら何を最終的にしたいの?がイマイチ……。

    トリニティについても、さっさと覚醒した状態になってくれた方がよっぽど面白かったような気がします。
    ラストの下り、結構爽快に感じましたし。

    多分こういう中途半端だなぁと思う要素は次回作に盛り込まれる予定なんでしょうか??
    それであるならば、今作は大分不完全燃焼にて終幕になるため★2つにて記述終了します。





    「アンダーソン君!!!!! --スミス」
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